ナビ派の再評価と新解釈
[シンポジウム] ギ・コジュヴァル(オルセー美術館・オランジュリー美術館総裁)、イザベル・カーン(オルセー美術館主任学芸員)、小泉順也(一橋大学)、高橋明也(三菱一号館美術館館長)
14:00〜16:45 1階ホール フランス語
* 定員に達したため、お申し込みを締め切らせていただきました。当日の空き状況によっては会場にご案内できますが、満席の場合はご入場いただけません。どうかご了承ください。
1880年代末のパリ、ゴーガンの芸術に影響を受けた若き前衛芸術家たちのグループ「ナビ派」。セリュジエ、ドニ、ボナール、ヴュイヤール、ヴァロットンらを中心とするナビ派の画家たちは、自然主義の制約を超越し、内面性の表象と絵画の自律性を追求した。彼らは平面的で装飾的な画風による新たな造形表現を模索し、近代美術における「預言者」として静かな革命を引き起こした。
しかしナビ派は、20世紀初頭には近代美術史から忘れ去られ、再評価が進んだのは20世紀後半になってからのことである(1993年の「ナビ派」展他)。本シンポジウムは、ナビ派について日本初の本格的な検証となる「オルセーのナビ派展:美の預言者たち ―ささやきとざわめき」を契機とし、パリ、オルセー美術館より本展総監修者のギ・コジュヴァル氏および監修者のイザベル・カーン氏を迎え、ナビ派芸術の近代美術史における重要性の再考を試みるものである。近年、両氏が手掛けた「ヴァロットン展」(2014年)、「ボナール展」(2015年)等をはじめ、ナビ派の芸術家を見直す動きが国際的に活発になっている背景も踏まえ、今日のナビ派研究と新たな解釈について論じてもらう。また、それに続いて日本の研究者の発表と、登壇者によるディスカッションを行う。
【プログラム】(敬称略)
13:30 受付開始・開場
14:00 開会 司会 高橋明也(三菱一号館美術館館長、本展監修)
冒頭挨拶 坂井セシル(日仏会館フランス事務所所長)
14:10~14:55(45分)
基調講演「ささやきとざわめき」―ナビ派の新解釈
ギ・コジュヴァル(オルセー美術館・オランジュリー美術館総裁、本展総監修)
イザベル・カーン(オルセー美術館絵画部門主任学芸員、本展監修)
14:55~15:05 休憩(10分)
15:05~15:50 発表(各20分)
発表1:「ナビ派の受容をめぐる一考察」小泉順也(一橋大学大学院言語社会研究科准教授)
発表2:「ナビ派-『かわいい』と違和感の間で」高橋明也(三菱一号館美術館館長、本展監修)
15:50~16:00 休憩(10分)
16:00~16:45(45分)
パネルディスカッション・質疑応答
司会 高橋明也
登壇者 ギ・コジュヴァル、イザベル・カーン、小泉順也、高橋明也
16:45 閉会
【主催】三菱一号館美術館、日仏会館フランス事務所
【後援】日仏美術学会
【定員】120名、事前申込制
【参加費】一般1,000円、日仏会館会員・後援団体会員・学生無料(要学生証提示)
こちらのリンクより展覧会の情報をご覧ください http://mimt.jp/nabis/
ピエール・ボナール 《庭の女性たち 白い水玉模様の服を着た女性》 © RMN-Grand Palais (musée d’Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF