5月
26
2017

要旨
講演ではまず、現代アンティルの史実を明らかにするために設けられた海外領土省の調査委員会に参加した経験に基づいて、次の問いを考えたい。公式とみなされる歴史はいかにして、悲劇の直接および間接の記憶に統合されえるか?つづいてこの考察に関連づけて、カリブ海についての国際学会での活動を取り上げる。そこでは近隣諸国の歴史を通して、時間に対するさまざまな関係を視野にいれ、記憶と文化の異なる論理を交差させることが、可能になる。

プロフィール
アンティル大学教授、カリブ歴史協会会長、主要著書『母なる(苦い)祖国 : フランス領アンティルの20世紀史』(Fayard, 2010年)ほか

【司会】松沼美穂(群馬大学)

【主催】日仏会館フランス事務所

* 日仏会館フランス国立日本研究所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページからの申込みが必須となります。