モダニティを問い直す:デュルケーム、ブルデュー、さらにその先へ *延期
[シンポジウム] ジルダ・サルモン(フランス国立科学研究センター・社会科学高等研究院)、川本彩花(JSPS、滋賀大学)、山田陽子(広島国際学院大学)
13:30〜18:00 601号室
*延期:新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止のため、こちらのイベントの開催を見送ることとなりました。あらためて開催する場合にはまたお知らせいたします。参加を予定されていたみなさまには申し訳ございませんが、ご了承いただけますようお願いいたします。
近代社会の到来とともに成立した社会学は、常に「近代」を研究の土台に見据えてきました。社会学から人類学へという流れの中で、「近代」が相対化される一方、「ポストモダン」をめぐる議論では、現在はもはや「近代社会」ではないのではないかという問いも示されます。本シンポジウムでは、デュルケーム、ブルデューというフランス社会学の伝統を踏まえつつ、学問的な展開を考究するとともに、さらに今日の日本の状況をも視野に入れて、モダニティについてあらためて問い直します。
プログラム
13:30 – 13:40
白鳥義彦(神戸大学):趣旨説明
13:40 – 15:40
ジルダ・サルモン(フランス国立科学研究センター)
「近代人および非=近代人における機械的連帯と有機的連帯:ブルデューと進化主義の危機」
15:40 – 15:50 休憩
15:50 – 16:50
- 川本彩花(日本学術振興会特別研究員、滋賀大学)
「趣味と階層:文化資本の日本的状況」 - 山田陽子(広島国際学院大学)
「感情資本と新しい労働:有機的連帯の現代的位相」
16:50 – 17:00 休憩
17:00 – 18:00 コメントと全体討論
ジルダ・サルモン
哲学者。フランス国立科学研究センター・社会科学高等研究院研究員。「反省性に関する学際研究室:ヤン・トマ文庫」所属。
研究分野:社会科学の歴史、比較研究、人類学(神話、親族、分類)、精神の理論、記号学。
主要著作:『精神の構造:レヴィ=ストロースと神話』、Presses Universitaires de France, 2013。『ソブリン債:政治経済と国家』(ユリア・クリストとの共編)、Editions de l’EHESS, 2018。
川本彩花
社会学者。日本学術振興会特別研究員(PD)・滋賀大学。
研究分野:文化社会学、芸術社会学
主要論文:「芸術至上主義の社会学 : ベートーヴェンにみる芸術性と商品性の関係」『フォーラム現代社会学』9巻、2010年。「〈音楽の自律性〉の形成におけるメディアの役割 : 音楽雑誌のベートーヴェン批評を手がかりに」『ソシオロジ』56巻3号、2012年。
山田陽子
社会学者。広島国際学院大学准教授。
主要著作:『「心」をめぐる知のグローバル化と自律的個人像 : 「心」の聖化とマネジメント』学文社、2007年。『働く人のための感情資本論 : パワハラ・メンタルヘルス・ライフハックの社会学』青土社、2019年。
【主催】日本学術振興会「学術研究動向等に関する調査研究」、日仏社会学会、デュルケーム/デュルケーム学派研究会
【共催】 日仏会館・フランス国立日本研究所、公益財団法人日仏会館