アヴァンギャルドを考える─1950年代以降の形勢と実践 *延期
[シンポジウム]
10:30〜18:00 601号室 フランス語 通訳なし
*延期:新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止のため、こちらのイベントの開催を見送ることとなりました。あらためて開催する場合にはまたお知らせいたします。参加を予定されていたみなさまには申し訳ございませんが、ご了承いただけますようお願いいたします。
20世紀は、アヴァンギャルドと呼ばれる芸術運動が次々と生み出された時代である。しかしその試みは部分的にしか研究されていない。例えばフランスでは、未来派からダダを経てシュルレアリスムへ至る系譜については頻繁に論じられてきたが、1950年代以降のアヴァンギャルドの活動についての研究はまだ多くない。本シンポジウムでは、第二次大戦以降、アヴァンギャルドの概念に向き合った詩人、作家、芸術家の多様な活動を明らかにしたい。
プログラム
10 : 30 – 13 : 00 アヴァンギャルドと文学的伝統
司会 ティエリ・マレ(学習院大学)
- 前山悠(学習院大学)「渡辺一夫、コレージュ・ド・パタフィジックの太守」
- 久保田斉也(早稲田大学)「ジャン・ポーランにおける前衛と修辞学」
- 菊池慶子(慶應義塾大学)「サミュエル・ベケット『芝居』と初期ストア哲学」
- ラファエル・ケニーグ(ハーヴァード大学・メトロポリタン美術館)「精神病棟の壁──精神科医、反精神科医、そして1945年以降フランスのアヴァンギャルド」
質疑応答
15:00 – 18:00 新たな言語の探求──視覚詩と音声詩
司会 綾部麻美(慶應義塾大学)
- 熊木淳(尚美学園大学)「詩と企業──言語の先鋭化、ニュースピークの超越論化」
- マリアンヌ・シモン=及川(東京大学)「空間を聴く──フランスと日本における空間主義詩の音声詩の試み」
- ガエル・テヴァル(ルーアンノルマンディー大学)「アクションポエジー、コミュニケーション、再-コミュニケーション──ベルナール・ハイツィックについて」
- ジャン=ピエール・ボビヨ(グルノーブルアルプ大学)「「アヴァンギャルド」と舞台・録音詩の実験(「水治療派」から「パフォーマンス」へ)──メディア詩的アプローチ」
質疑応答
18 : 00 閉会
【登壇者】ジャン=ピエール・ボビヨ(グルノーブル大学)、菊池慶子(慶應義塾大学)、ラファエル・ケニーグ(ハーヴァード大学・メトロポリタン美術館)、久保田斉也(早稲田大学)、熊木淳(尚美学園大学)、前山悠(学習院大学)、マリアンヌ・シモン=及川(東京大学)、ガエル・テヴァル(ルーアン大学)
【司会】綾部麻美(慶應義塾大学)、ティエリ・マレ(学習院大学)
【主催】科学研究費 基盤研究(C)「第二次大戦後フランス文学における前衛の諸問題」17K02610
【共催】日仏会館・フランス国立日本研究所
※ 連続二日間のシンポジウムです。両日参加される方は各日それぞれのページからお申込みが必要ですのでご注意ください。こちらから17日のプログラムをご覧いただけます。