11月
04
2005
  • プログラム
    • 10:00『サルトルの生涯』(1990年/127分/ベータカム/カラー)日本語同時通訳付

      フレデリック・ミッテランは,没後10年目のサルトルにささげるこの番組で,D.リネンベルグのテキスト「複数の顔を持つサルトル」の抜粋を読む.そこから幾つかのテーマが提示され,特別ゲストたちがそれぞれこの思想家への強い称賛の念を示す.番組の舞台となっているのは,実存主義者たちの中心的場所であったサン・ジェルマン・デ・プレにあるカフェ・ド・フロール.

    • 14:00『サルトル対サルトル』(1991年/97分/ベータカム/カラー)フランス語

      1958年ジョン・ヒューストンとジャン=ポール・サルトルは,『フロイト,秘められた情熱』の脚本の企画のために出会う.ヒューストン,サルトル,フロイト,20世紀の生んだこの3人の偉大な知識人たちを通して,この心理学的なトーンを持つサルトルについてのポートレートは,この哲学者の思想の輪郭をより明白なものにし,彼の自伝的エッセイ『言葉』の深遠なる力を導き出そうとしている.

    • 16:00『シモーヌ・ド・ボーヴァワールとジャン=ポール・サルトルの交差する肖像』(ラジオ・カナダ制作/1967年/60分/ベータカム/モノクロ)フランス語

      1967年,5月革命の前年.ヴェトナム戦争が激化の一途をたどる頃,サルトルは『言葉』を発表して(63年),ノーベル賞を辞退した(64年)のちに,生涯を賭けた作品となるフローベール論に取り掛かり(66年),ヴェトナムでのアメリカの戦争犯罪を裁くラツセル法廷の議長を務めようとしていた.当時,カナダのオタワのカールトン大学の若き助教授だったゴベイユ女史のイニシアチヴで実現したこの映画には,自宅でインタビューに答え,生まれ育ったパリの街を案内するサルトルとボーヴォワール,サルトルの雑誌『レ・タン・モデルヌ』の編集会議の模様,サルトルの母,マンシー夫人のインタビューに答える姿などが,映されている.なお監督のマドレーヌ・ゴベイユ女史が,ご挨拶と解説を致します.

    • 18:00 シンポジウム「サルトル,その現在と未来」(日仏同時通訳付)
      • 司会:石崎晴己(青山学院大学)
      • パネリスト:アニィ・コーエン=ソラル(作家),ミシェル・シカール(パリ第1大学),ジル・フィリップ(アミヤン大学),澤田直(白百合女子大学)
  • 共催:東京日仏学院
  • 協力:フランス外務省,ユニフランス・フィルム,Cinémathèque Française, Connaisance du Cinéma, INA
  • なお,東京日仏学院でも10月28日(金)〜30日(日)にサルトル関連の映画上映があります.プログラムの詳細は東京日仏学院(電話:03-5261-3933)にお問い合わせ下さい.
* 日仏会館フランス国立日本研究所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページからの申込みが必須となります。