1月
25
2017

沿岸地域は主に地理的場所・空間と考えられ、社会的空間だとも考えられているが、人類学的側面や意味についてはあまり研究されてこなかった。しかしながら、沿岸地域は社会人類学的構築物でもあり、それに従って表象され、支配され、管理されている。グローバル化や環境・生物物理学的問題の重要性は、沿岸地域および海洋域と人間のかかわりの変化にみることができる。沿岸地域と海洋域は今日、大地と海の間のダイナミックで環境社会システム的でハイブリットな場となり、海の支配や領地化の虚しい期待のなかで、科学、法律、政治といった複数面からの権利と支配の争点となっている。本講演会では、沿岸地域と海海洋域がグローバル化と環境保護の影響のもと、いかに理解され表象されてきたかについて、特にフランスを例にして論じたい。

【講師】ベルナール・カラオラ(ピカルディ・ジュール・ヴェルヌ大学)

【司会】レミ・スコシマロ(日仏会館・日本研究センター)

【主催】日仏会館フランス事務所

【協力】在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本

ベルナール・カラオラ先生は1月26日にアンスティチュ・フランセ東京にて開催される討論会「夜想記念日 思想の夕べ 海-世界と私たちを結ぶもの」に参加します。
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* 日仏会館フランス国立日本研究所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページからの申込みが必須となります。