3月
27
2017

ジャン=ポール・コスタ氏は、ヨーロッパ人権裁判所での豊かな経験をもとにヨーロッパの人権保障システムについての講演を行う。ヨーロッパでは、二つの法的政治的制度が手を携えて発展した結果、「大きな」ヨーロッパと「小さな」ヨーロッパという二つのヨーロッパによって構成されているが、このような他に類を見ないヨーロッパの複雑な歴史を明らかにする。具体的には、 EUの欧州人権条約の加盟問題を取り上げ、法的政治的視点からイギリス脱退後のEUを展望する。

ジャン=ポール・コスタ
国際人権研究所 ルネ・カサン財団理事長(2011年〜)。パリ政治学院卒業後、1966年にフランス国立行政学院に入学。フランス国務院で行政訴訟裁判に関する様々な役職を歴任した後、当時フランス国民教育大臣だったアラン・サヴァリの元で官房長を務める(1981年〜1984年)。その後、オルレアン大学やパリ第1大学にて法学の教鞭をとり、1998年にヨーロッパ人権裁判所裁判官に任命される。2007年〜2011年、同人権裁判所所長を務めるなど、人権保障問題において卓越した業績をあげる。

【司会】山元一(慶応大学)
【主催】日仏会館フランス事務所
【協力】立命館大学、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本

* 日仏会館フランス国立日本研究所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページからの申込みが必須となります。