欧州基本権保護システム欧州人権条約へのEUの加入に関する特殊な問題
[講演会] ジャン=ポール・コスタ(国際人権研究所 ルネ・カサン財団 理事長、立命館大学客員教授)
19:00〜20:00 1階ホール フランス語
ジャン=ポール・コスタ氏は、ヨーロッパ人権裁判所での豊かな経験をもとにヨーロッパの人権保障システムについての講演を行う。ヨーロッパでは、二つの法的政治的制度が手を携えて発展した結果、「大きな」ヨーロッパと「小さな」ヨーロッパという二つのヨーロッパによって構成されているが、このような他に類を見ないヨーロッパの複雑な歴史を明らかにする。具体的には、 EUの欧州人権条約の加盟問題を取り上げ、法的政治的視点からイギリス脱退後のEUを展望する。
ジャン=ポール・コスタ
国際人権研究所 ルネ・カサン財団理事長(2011年〜)。パリ政治学院卒業後、1966年にフランス国立行政学院に入学。フランス国務院で行政訴訟裁判に関する様々な役職を歴任した後、当時フランス国民教育大臣だったアラン・サヴァリの元で官房長を務める(1981年〜1984年)。その後、オルレアン大学やパリ第1大学にて法学の教鞭をとり、1998年にヨーロッパ人権裁判所裁判官に任命される。2007年〜2011年、同人権裁判所所長を務めるなど、人権保障問題において卓越した業績をあげる。
【司会】山元一(慶応大学)
【主催】日仏会館フランス事務所
【協力】立命館大学、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本