3月
26
2017

「ドチリナ・キリシタン」1592年、天草、東洋文庫所蔵、国指定重要文化財

近代初期、欧米の世界制覇の流れの中で、キリスト教の布教がアジア各国で拡がった。それに伴い、それまで近‐現代的な意味での「宗教」の観念が存在していなかった東アジアの文化に、「信教の自由」の観念とともに、« religion » に対応する「宗教」概念が導入された。それがそれぞれの文化にどのような影響を与えたか、という問題をさまざまな視点から考察してみたい。

プログラム

13:20    開場

13:30 開会の辞:中谷英明(関西外国語大学、日仏東洋学会会長)
趣旨説明:彌永信美 (日仏東洋学会代表幹事)

13:40    基調講演「19世紀日本における「信教の自由」の問題をめぐる諸観点——カトリック教会の事例を中心に」
マルタン・ノゲラ=ラモス(フランス国立極東学院・京都支部)

14:30    「一つの宗派、複数の宗教? 初期近世臨済宗の変化と「宗教」の一考察」
ディディエ・ダヴァン(国立国文学研究資料館)

15:00    「ベトナムにおける近代的宗教概念の誕生——あるカトリック儒家の言説から」
牧野元紀(東洋文庫)

15:30 休憩

15:45    「近代初期日本および中国における『宗教』という用語の導入について」
藤井淳(駒澤大学)

16:15    「釈宗演と『大乗仏教』概念の形成」
馬場紀寿(東京大学・東洋文化研究所)

16:50 全体討議

18:00 閉会

【司会】中谷英明(関西外国語大学、日仏東洋学会会長)
【ディスカッサント】彌永信美(日仏東洋学会代表幹事)
【主催】日仏東洋学会 
【協力】日仏会館フランス事務所

「サンスクリットの妙法蓮華経」、1070年、ネパール、東洋文庫所蔵

日仏東洋学会のご案内はこちらをご覧ください http://www.classics.jp/sofjeo/

シンポジウムのプログラムはこちらからダウンロードできます http://classics.jp/sofjeo/pdf/symposium_programme%20-2017MAR26.pdf

* 日仏会館フランス国立日本研究所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページからの申込みが必須となります。