人生の黄昏に ― 晩年様式をめぐって
[講演会] アントワーヌ・コンパニョン(アカデミー・フランセーズ/コレージュ・ド・フランス名誉教授)
18:00〜20:00 1階ホール
*定員に達したため、お申し込みを締め切らせていただきました。
新型コロナウィルスの感染拡大予防のため、事前申し込み必須とさせていただきます。
*事前にお申し込みをされずに当日直接会場に入ることはできませんのでご了承ください*
皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
作家としての人生をいかに終えるか。文学は本質的に死や喪や憂愁と結びついています。これこそモンテーニュからバルトにいたる導きの糸です。ところが、物書きの晩年の作は、これまで画家や音楽家の老境のスタイルほどには興味を惹きませんでした。画家や音楽家のほうが、手や眼や耳など身体の衰弱に影響される度合いが大きいからです。「ある年齢になったら仕事をやめねばなるまい、どんな人間も衰えていくものだから」―プッサン最後の数枚の絵を前にベルニーニはそう宣告しています。本講演では、作家の老いと、晩年の作品の評価の問題を考えます。
【司会】中地義和(東京大学名誉教授)
【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所