地図で考えるフランス大統領選挙2017
[講演会] エルヴェ・ル・ブラーズ(フランス国立社会科学高等研究院)【ディスカッサント】 レミ・スコシマロ(日仏会館・日本研究センター)
18:00〜19:30 1階ホール、ギャラリー フランス語
※著作権により通訳音声の配信はできません。申し訳ございませんがご了承ください。
エルヴェ・ル・ブラーズは数学的な見地と歴史に関する深い造詣を駆使し、フランス社会における連続性と破断を地図によって明らかにする。2017年にフランスで行われる
選挙に関してはIFOP(フランス世論研究所)のジェローム・フルケとの共著が出版予定だが、それに先駆けて今回の講演会は開催される。
極右への高い投票率と各政党の連鎖的な崩壊、そして中道に対する支持の広がりを明らかにし、労働者の支持を受けた左派と資本主義的右派の対立(メランション対フィヨ
ン)というフランスの伝統的な構図が、解放/閉鎖あるいはナショナリズム/グローバリゼーション(ル・ペン対マクロン)という構図に取って代わった経緯を示す。この変化
や大統領選挙の際の力関係は地図によって確認することができる。この状況をうまく利用できる人物がマクロンであったことを彼の経歴に触れつつ明らかにする。最後に、
フランスの状況と他の先進国で見られる変化を比較する。
プロフィール
1943年生まれ。人口統計学者。フランス国立人口統計学研究所(INED)名誉研究員であり、フランス国立社会科学高等研究院(EHESS)で教鞭を執る。閉鎖的になりがちな諸分野を連携させる独創的な研究で知られ、数理モデルと歴史および人類学に対する深い造詣のもとに作成されたフランスの人口統計地図は既成概念を覆すものである。
著作の多くは世界各国で翻訳され、日本でもエマニュエル・トッドとの共著「不均衡という病 フランスの変容 1980-2010」(2013年、藤原書店)が出版されている。
2016年7月の日仏会館におけるシンポジウム「〈周縁〉が生み出す社会変革の可能性:日仏比較」への参加に続き、今回はフランス大統領選挙を機に再び来日し、自らの手法とそこから明らかになる選挙のロジックについて講演する。
【司会】ジャン=ミッシェル・ビュテル(日仏会館・日本研究センター)
【主催】日仏会館フランス事務所
【協力】在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
※ ※ 同時開催※ ※
展覧会「エルヴェ・ル・ブラーズの 《地図で見るフランスの社会事象と選挙》」
6月20日(火)〜7月2日(日)10:00-18:00(月曜閉室)
日仏会館2階ギャラリー
展覧会オープニング:6月20日(火) 19:30-20:30
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【関連イベントのお知らせ①】
講演会「Europe, Migration and Immigration」 日時:2017年6月21日(水)18時15分〜19時45分 場所:早稲田大学 早稲田キャンパス11号館507号室
使用言語:英語
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https://www.waseda.jp/fire/sils/news/2017/06/05/5499/
【関連イベントのお知らせ②】講演会「フランス伝統的諸政党の凋落とマクロン大統領の就任」 日時:2017年6月23日(金)18時〜19時45分 場所:東京大学
使用言語:フランス語(通訳付き)
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【関連イベントのお知らせ③】
シンポジウム「フランスの大統領選挙をめぐる新たな政治状況―新政権の政策とEU・世界―」 日時:2017年7月8日(土)16時〜19時30分
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https://www.mfjtokyo.or.jp/events/co-sponsored/20170708.html