7月
01
2019

© Alexandre BONNEFOY

ニホンザルには多様な慣習的行動が見られる。雪玉で遊んだり、温泉に浸かったり、小石をこすり合わせたり、また­食べ物を洗ったりする。このようないわば文化的な行動は一般的にはあまり知られていない。本講演会では、­­セドリック・スュウール氏がニホンザルの多様な行動や、この魅力的なサルの文化的行動がどのように確立されたのかを紹介する。ディスカッサントに霊長類学者の松沢哲郎教授をお迎えし、司会は宮本博幸氏が担当する。

※ラウンドテーブルの後に展覧会のオープニングレセプションがあります。

【講師】セドリック・スュウール(ストラスブール大学)
【ディスカッサント】松沢哲郎(京都大学)
【司会】宮本博幸(前・日本学術振興会ストラスブール研究連絡センター長)

【主催】ストラスブール大学、日仏会館・フランス国立日本研究所
【協力】Editions Issekinicho、フランス国立科学研究センター、在日フランス大使館
【企画協力者】アレクサンドル・ボンヌフォワ(Editions Issekinicho)、マリー・プレ (ストラスブール大学)

7 月 1 日~ 12 日、2 階ギャラリーにて「ニホンザル」展を開催。
2019年7月1日(月)〜7月12日(金)
日仏会館ギャラリー
11時〜19時
入場無料

写真家アレクサンドル・ボンヌフォワと霊長類学者セドリック・スュウール、マリー・プレがニホンザルと人間の関係について紹介。苔の森がユネスコ世界遺産に登録された屋久島や、地獄谷の温泉でもニホンザルは人間の近くにいる。この驚くべき共生からは人間の自然への影響を考えさせられる。チンパンジーと同様に霊長類学における先駆的な観察のモデルであるニホンザルにより、サルの社会構造の複雑さと文化の存在も明らかになった。

画像をクリックし詳細をご覧ください。

このイベントは、ストラスブール大学、日仏会館・フランス国立日本研究所、在日フランス大使館、出版社 Issekinicho の協力のもと、CNRS(フランス国立科学研究センター)設立80年の周年事業の一環として開催されます。

* 日仏会館フランス国立日本研究所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページからの申込みが必須となります。