12月
11
2024

本講演で紹介する作品:クリスチャン ・ガラン、イヴ・カド、アリーヌ・エニンジェ共著『忠誠と愛国心の復活 : 21世紀の日本の教育と新保守主義』レンヌ大学出版会、2023年1月、376ページ

2000年代初め以降に行われた日本の教育面の改革の多くは、教育のあらゆる分野とセクターに取り組み、全てのアクターを巻き込み、あらゆる決定と適用のプロセスに影響を与え、内容と実践の面で全自由と自律の場を減らし、あるいは消滅させた。フランスでは決して紹介されなかったこの一連の改革に捧げられたのが、日本人自身の多くの証言も込められた著書 « Loyauté et patriotisme (le retour), Education et néo-conservatisme dans le Japon du XXIe siècle »『忠誠と愛国心の復活 : 21世紀の日本の教育と新保守主義』である。この講演会では、2023年初めに出版された本著を紹介し、そもそもは日本の教育制度に関わっているが、結果的には、日本の社会や政治にまで影響を及ぼしている改革を分析する。

【講師】アリーヌ・エニンジェ(オルレアン大学)
アリーヌ・エニンジェは、オルレアン大学日本語学科准教授、レメリス研究所所属。フランス東アジア研究所協力研究員。研究分野は日本のジェンダー問題、特に幼少期のジェンダーの社会化、ジェンダー平等を推進する教育政策の進展。2019年以降、日仏の同僚とともに、近現代日本における古代の受容を分析する研究を行っている。(https://translatio.hypotheses.org/).

【司会】トマ・ガルサン(日仏会館・フランス国立日本研究所)
【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所

* 日仏会館フランス国立日本研究所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページからの申込みが必須となります。