2月
06
2020

La République injuriée(侮辱される共和国)』は、1870年に成立した第三共和政から現在の第五共和政まで、国家元首侮辱罪の歴史をはじめて体系的にまとめた著作である。この書は読者に国家元首侮辱罪の歴史を通して三つの歴史を提起する。一つめは「政治史と憲法の歴史」、マクマオンから現在までの共和国大統領の歴史である。二つめは「公共的自由の歴史」である。国家元首を尊重する義務と作家やジャーナリストの表現の自由が対立する葛藤の歴史である。そして三つめは「司法の歴史」で、フランスにおける司法官と政治権力との従属依存関係を明らかにする。

オリヴィエ・ボーはパリ第2パンテオン・アッサス大学教授で公法学が専門。同大学ミシェル・ヴィレイ研究所副所長。2014年にフンボルト賞を受賞。フランス大学連盟元ジュニアおよびシニアメンバー。学術誌「Jus politicum」の共同監修を務めている。主な著書に『La Puissance de l’État』(1994年)、『Théorie de la Fédération』(2009年、共にPUFフランス大学出版より)などがある。

【講師】オリヴィエ・ボー(パリ第2パンテオン・アッサス)
【司会】ベルナール・トマン(日仏会館・フランス国立日本研究所)

【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所

* 日仏会館フランス国立日本研究所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページからの申込みが必須となります。