フランスにおける国家と宗教―ライシテの軌跡
[講演会] フィリップ・ポルティエ(フランス国立高等研究実習院)【ディスカッサント】森本あんり(国際基督教大学)
18:30〜20:30 1階ホール フランス語
権利においては平等でありながら、信念においては異なる個々人を共生させるにはどうすればよいか。近代の到来によって生じたこの課題に答えるために、フランスは1789年より政治手段としての「ライシテ」体制を築いてきた。それから2世紀、このライシテは制度的にさまざまな形態を取ってきた。それは政治状況によるものでもあるが、とりわけ近代そのものが変貌したことによる。講演会ではこの歴史の大きな節目となる時期を検証してみよう。
フィリップ・ポルティエは高等研究院(パリ・ソルボンヌ)およびパリ政治学院教授、社会・宗教・ライシテ研究所所長。近著に『フランスの国家と宗教――ライシテの歴史社会学』(2016年)
【司会】伊達聖伸(上智大学)
【主催】日仏会館フランス事務所
【協力】上智大学
【助成】研究費助成金基盤(B)「ヨーロッパの世俗的・宗教的アイデンティティの行方――政教関係の学際的比較研究」16H03356