地球により試練にさらされる連帯:レジリエンスの地域へ? *延期
[Séminaire]
9:30〜17:00 601号室 フランス語 通訳なし
*延期:新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止のため、こちらのイベントの開催を見送ることとなりました。あらためて開催する場合にはまたお知らせいたします。参加を予定されていたみなさまには申し訳ございませんが、ご了承いただけますようお願いいたします。
大地または地球そのものが我々の元から離れようとしている時、または無くなろうとしている時、帰農または大地への回帰ということを、どう考えればいいだろうか?(Charbonnier, 2017) そして、時に避難の場とも捉えられる帰農が干ばつ、洪水、火災、流亡のみならず社会的な紛争に直面する場合は?
危機または災害は、どのように互酬的で連帯的な紐帯に試練を課し、関係性の条件を変容させ、時に断絶にまで導くのか?または逆に、新たな形のパートナーシップ、協力、共有を生むのだろうか?これらの危機はどのように資本主義的権力を妨げ、時に回復力 (レジリエンス) を生じさせるのか?複数性、特に「オルタナティブ」な試みにとって、どのような可能性が残されているのだろうか?
ここで「危機」として考える試練とは、不慮の、コントロールの難しい現象で、個人や集団や地域に影響を与える変容でもある。そして、その帰結は地域的で、時間的に限定されたものでありかつ、長期にわたり影響を及ぼすものである。
このセミナーでは、ヨーロッパと日本(またはその他の地域)における、過去、現在、または予期される危機に応答して形成されるイニシアチブ、経験、集団的試みを検討し、それらがどのように環境、生そして他者へ働きかけていくのかを検討する。
【登壇者】 雨宮裕子(レンヌ大学)、ニコラ・ボーメール(名古屋大学)、アリンヌ・ブロショ(フランス国立科学研究センター/CNRS)、ロランス・グランション(ストラスブール大学)、三浦敦(埼玉大学)、村松研二郎(ストラスブール大学)、フロランス・パントン(アグロパリテーク)、レミ・スコシマロ(日仏会館・フランス国立日本研究所)、その他、招待および公募による発表者
【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所
【助成】アルザス大学間人文社会科学研究所 (MISHA) 研究助成「農への回帰 / 農の回帰」(2018-2020)