12月
06
2021

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2021年は、フランスで最も有名な人物の一人であるナポレオンの死と重なる年だ。アンヴァリッドにある彼の墓からは、戦争の英雄、行政の天才、新しいヨーロッパの創造者といった彼の姿がいたるところで感じられる。過去の遺産を現代の方法に照らして読み直すことが危惧されているフランスにおいては「偉人」という言葉が威厳を失っているが、あらゆる黒い伝説にもかかわらず、ナポレオンの名は国境を越えて日本列島にまで及んでいる。日本で彼の名が知られるようになるのは1812年以降である。彼は、頼山陽(1780-1832)の詩の中で、世界的な征服者となり、幕末の幻滅した世代の英雄となり、ついにはフランスの偉大さを示す普遍的なシンボルの一つとなった。今から300年前の1721年に初めて全ロシアの皇帝の称号を得たピョートル大帝(1672-1825)だけが、この名誉に異議を唱えた。あまり知られていない、あるいは扱われてこなかったテキストや資料を通して、F.ラショーは、日本におけるナポレオンの「伝記から伝説」への道を公式資料や蘭学者の研究を用いて明らかにし、詩人や学文人たちの想像力の征服者であるナポレオン、「民衆のナポレオン」を分析する。ナポレオンは、当時誕生しつつあった近代日本のモデルとなった。彼はこの国を知ることはなかったが、彼の影は日本において想像力を征服し、墓の向こうからその伝説の特異なページを記したのである。

【司会】ベルナール・トマン(日仏会館・フランス国立日本研究所)
【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所

* 日仏会館フランス国立日本研究所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページからの申込みが必須となります。