ポール・クローデルの日本の世紀
[講演会] ミシェル・ワッセルマン(立命館大学)
18:00〜20:00 オンライン フランス語
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伝説となったポール・クローデルの駐日大使在任時(1921年~1927年)から、2つの文化施設が残っている。彼は、フランス外務省から日仏会館の設立計画を命じられ、これを1924年に実現したが、予算の分散や競合を懸念していたフランス政府に、政治的に望ましいと考えていた関西日仏学館を設立させようと意欲的に行動した。クローデルは、日仏会館の初代館長であるインド学者のシルヴァン・レヴィとの記念すべき論争(1927年)で勝利し、その75年後に、関西日仏学館の跡地に、クローデルの時代に創設された2国間財団日仏文化協会が京都にフランス人芸術家のためのレジデンス「ヴィラ九条山」(1992年)を建設することになった。
日仏会館研究員、関西日仏学館館長を経て、ヴィラ九条山の設立に携わり初代所長となったミシェル・ワッセルマンは、『ポール・クローデルの黄金の聖櫃 ― 駐日フランス大使の文化活動とその継承』(Champion、2020年)の中で、日本におけるクローデルの世紀について論じる。
プロフィール
元関西日仏学館館長(1986-94年)のミシェル・ワッセルマンは、在任中に京都フランス音楽アカデミー(1990年)とヴィラ九条山(1992年)の設立に貢献した。1994年より立命館大学国際関係学部(京都)で教鞭をとる。演出家として、2003年より京都オペラ協会の監督をしている。日本の伝統的な演劇を専門とし、クローデルの駐日時代にも関心を寄せている。『黄金と雪 — ポール・クローデルと日本』(ガリマール、2008年)は、2009年にÉmile Faguet賞(Académie Française)とLittéraire de l’Asie賞を受賞。近年では、下記の著書がある。
・Paul Claudel dans les villes en flammes 『炎の街の中のポール・クローデル』
・Paul Claudel et l’Indochine 『ポールク・クローデルと仏領インドシナ』
・『「京にフランスあり!」― アンスティチュ・フランセ関西の草創期』(共著:立木康介、京都大学人文科学研究所/アンスティチュ・フランセ関西)
・Les Arches d’or de Paul Claudel – L’action culturelle de l’Ambassadeur de France au Japon et sa postérité『ポール・クローデルの黄金の聖櫃 ― 駐日フランス大使の文化活動とその継承』
日仏交流への貢献が評価され、ミシェル・ワッセルマンは2018年京都市芸術振興賞を受賞。この賞における50年の歴史の中で、彼は外国人として初めてこの栄誉を受けた。
【司会】ベルナール・トマン(日仏会館・フランス国立日本研究所)
【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所