両大戦間における日仏関係の新段階
[シンポジウム]
13:00 - 17:35 1階ホール フランス語
フランス人パイロット、ジョルジュ・ペルティエ=ドワシーによるパリ・東京間の長距離飛行(1924 年) 木版画、
ジャック・ブレール作、1926 年 クリスチャン・ポラック蔵 (モンタージュ)
【趣旨】
1920年代は、第一次大戦の戦勝国として世界五大国の仲間入りをはたした日本が西洋列強との関係を再編し交流が多角化した時期にあたる。1921年にフランスが大物大使ポール・クローデルを東京に送り、財界の大御所・渋沢栄一の協力を得て、1924年、フランスの日本研究者養成と日本におけるフランスの学術文化移転の拠点として日仏会館を設立したことは、1929年パリ国際大学都市に留学生用の日本館が開設されたことと合わせ、日仏交流の新段階を切りひらく象徴的意味をもつ。
本シンポジウムでは、第一次大戦後の国際秩序がヨーロッパはヴェルサイユ体制、太平洋・極東はアメリカ主導のワシントン体制として再編されるなかで、いかにしてフランスの対日戦略と日本の対仏戦略が出会い日仏会館が設立されたかを検証し(国際関係・外交の軸)、あわせて1920年代に文学や美術・音楽・建築など芸術諸分野での日仏交流がいかに深まったかを振り返る(文化・芸術の軸)。
2013年10月5日(土)
【開会】
クリストフ・マルケ(日仏会館フランス事務所所長)
松浦晃一郎(公益財団法人 日仏会館理事長)
クリスチャン・マセ(駐日フランス大使)
【イントロダクション】
三浦信孝(中央大学、公益財団法人 日仏会館)
【第一セッション】
第一次大戦前後のフランスの対日政策
- 司会 三浦信孝
- マチウ・セゲラ(東京国際フランス学園、日仏会館・フランス国立日本研究センター)
- クリスチャン・ポラック(明治大学、EHESS)
- 川島 真(東京大学)
【第二セッション】
第一次大戦後の日仏接近における法学者の役割
- 司会 北村一郎(東京大学、公益財団法人 日仏会館)
- ベアトリス・ジャリュゾ(リヨン政治学院、IAO 東アジア研究所)
- アルノ・ナンタ(CNRS、日仏会館・フランス国立日本研究センター)
2013年10月6日(日)
【第三セッション】
大使ポール・クローデルとフランス語フランス文化の普及
- 司会 クリストフ・マルケ
- 小林 茂(早稲田大学)
- 中條 忍(青山学院大学)
- ミシェル・ワッセルマン(立命館大学)
【第四セッション】
フランス人の日本への関心、日本人のフランスへの関心
- 司会 三浦信孝
- クリストフ・マルケ(Inalco、日仏会館フランス事務所)
- 林 洋子(京都造形芸術大学)
- 山名善之(東京理科大学)
【第五セッション】
日仏間の学術移転と学術交流
- 司会 クリストフ・マルケ
- ロラン・ネスプルス(Inalco、日仏会館・フランス国立日本研究センター)
- 藤原貞朗(茨城大学)
【結論】 クリストフ・マルケ
【主催】 公益財団法人日仏会館、日仏会館フランス事務所
【助成】 公益財団法人石橋財団、アンスティテュ・フランセ日本、中央大学
【後援】 在日フランス大使館、公益財団法人渋沢栄一記念財団
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