1月
16
2004
  • 講演概要:

    日本が明治時代(1868〜1912年)に大きな経済的変化を経験し、非西洋の国の中では初の工業国となったことは疑いがない。しかしながら、通常言われているような、農業生産の奇跡的な成長と、この時期の食糧事情の急速な改善ということの実情については疑問の余地がある。本講演ではこれが国家的イデオロギーを成立させる神話であることを、その神話がいかにして形成されたか、また江戸時代末期の1850年頃の日本人の生活水準が明治末の1912年におけるそれと同じくらいに高かったことを明らかにしながら検証する。

* 日仏会館フランス国立日本研究所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページからの申込みが必須となります。