2月
10
2011
  • 講師プロフィール:

    1959年にサンモリッツ(グラウビュンデン州)に生まれる。ザンクトガレン大学で国際政治学及び国際経済学(専門はソ連およびロシア)を専攻し、さらに1987年から88年にかけてジュネーブの国際関係・開発高等研究所(IHEID)において、また1990年から92年にかけてはスイス連邦および日本の文部省の奨学金を得て東京大学で研究を続ける。明治時代の日本とスイスの関係に関する論文でザンクトガレン大学博士号を取得。スイス国内の複数の大学でアシスタントを務め、セミナーを行うほか、スイス企業の幹部向けの研修を行う。研究の他にも、在チューリッヒの日瑞商工会議所年鑑の編集責任者を務める。早稲田大学および上智大学でも教鞭を執っている。

  • 講演要旨:

    スイスはヨーロッパ中心部に位置し、おそらく隣国諸国よりも「ヨーロッパ的」な性格を持ちながらも欧州連合には加盟していない。その理由はなぜか。この特殊性の理由はスイスのアイデンティティーの問題にある。特にフランスと比較すると、「スイス国家」とは何かとは問うに値する問題である。スイスのアイデンティティーの核となるのは半直接民主制である。この特殊な民主主義の形式はいかに機能しているのか、それが本講演の中心的なテーマである。

* 日仏会館フランス国立日本研究所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページからの申込みが必須となります。