フランスの地理学と世界とのつながり
[講演会] ナタリー・ルマルシャン(パリ第8大学、国際地理学連合副議長)
18:30〜20:30 Room 601 フランス語
フランスの地理学は偉大な学者を輩出してきた。“フランス地理学派”の創始者であるポール・ヴィダル・ド・ラ・ブラーシュ、エマニュエル・ド・マルトンヌ、ジャクリーヌ・ボナムール、ジャクリーヌ・ボージュ=ガルニエ、また、最近では文化地理学のポール・クラヴァル、メディアンス(風土性)研究のオギュスタン・ベルク、モデル化に関する研究のドゥニーズ・ピュマンなどの名が挙げられる。彼らが今日の知名度を獲得したのは、その研究はもちろんのこと世界的なネットワークを構築したことによる。地理学における知を世界に向けて発信しただけでなく、対話を重ねることで研究の価値を高めたのである。1922年に創設された国際地理学連合(UGI)はそのような対話と討論を可能にする場のひとつであり、地理学の多様性と様々なアプローチを示している。本講演ではUGIにおけるフランス地理学の役割を検討しつつ、フランス地理学と世界とのつながりを考える。
プロフィール
ナタリー・ルマルシャンはパリ第8大学地理学教授、社会推進/空間再構築(LADYSS)研究所(パリ)副所長。商業、消費、空間開発の関係学を専門とする。また、国際地理学連合副議長も務めている。
【司会】ソフィー・ビュニク(日仏会館・フランス国立日本研究所)
【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所