東アジアにおける土地市場と金融
[Séminaire]
14:00 - 17:00 501号室 日本語 通訳なし
Hong Kong © N. Aveline
【趣旨】
現在の不動産は,金融市場と密接な関連を持っています。中でも,リート(REIT)のような不動産証券化は大きな役割を果たしています。日本において株式市場上場型リートは,今から12年前の2001年に導入されました。現在は,非常に不動産市場が好調な年であり,ミニ・バブルのような状況です。前回のミニ・バブルは,リーマン・ショックの後2008年に終わったわけですが,リート指数はそれに近くなっています。
このセミナーは,東アジアの不動産証券化のあり方について明らかにする試みです。CNRSのナターシャ・アブリヌ上級研究員は,日本のバブル期の不動産について分析した著書(La bulle foncière au Japon (1995))で第12回渋沢・クローデル賞を受賞していますが,近年の日本の証券化のあり方を香港のあり方と比較します。また,国土交通省において実務を担当した石川卓弥・一般財団法人不動産適正取引推進機構研究理事から「日本の不動産投資市場と不動産証券化:歴史と特徴」について,また,磯貝敬智さんから,高齢化社会への対応などの国土交通省の具体的施策との関連での不動産証券化の意義についてお話していただきます。更に,東急リバブルなど民間セクターでの勤務経験を有するアレクサンドル・ジロ、パリ第一大学大学院生が,不動産証券化と東京の都市としての魅力づくりとの関係を論じます。
【司会】 小柳春一郎(獨協大学)
【発表者】
ナターシャ・アブリヌ(フランス国立科学研究センター)
「東京におけるリート市場:香港との比較」
石川卓弥(一般 財団法人不動産適正取引推進機構)
日本の不動産投資市場と不動産証券化:歴史と特徴」
磯貝敬智(国土交通省・建設産業局不動産市 場整備課)
「国交省の施策とリート」
【コメンター】
アレクサンドル・ジロ(元東急リバブル、現パリ第1 大学大学院、獨協大学大学院)
【主催】 獨協大学、日仏会館フランス事務所