労働と家族の間における男女―日仏の現状報告
[講演会]
18:30 - 20:30 1階ホール フランス語
【要旨】
若い世代の男女は、仕事と家庭のバランスをとることを、ますます望むようになっている。先進国における家庭内の役割分担は、夫婦の職業上の成功を左右するばかりでなく、こどもを作るかどうか、つまり出生率の問題にもつながっている。これは、現代の社会が直面する喫緊の課題のひとつ、人口問題の核心ともいえる。
今回の講演では、歴史的な統計資料に依拠しながら、今日のフランスと日本における男女の行動について検討する。男性と女性の違いを説明する要因(第一子の誕生、保育施設の不足、家事分担の難しさ、企業の対応の遅れなど)を分析し、将来に向けた打開策を提案する。
【講師】
ドミニク・メダ(パリ・ドーフィーヌ大学)
社会学者。パリ・ドーフィンヌ大学で教鞭をとる。人間と仕事の関わり、人間にとっての仕事の意味、またその歴史的な変遷を専門とする。その著作やさまざまな団体における活動を通じて、理想的な家事の分担あるいは両親の役割の分担を考え、男女双方にとっての仕事と家庭の理想的な両立を目指す。
http://irisso.dauphine.fr/fileadmin/mediatheque/irisso/documents/CV_D._MEDA_2013.pdf
大沢真理(東京大学社会科学研究所)
東京大学(社会科学研究所)教授。日本と世界における社会保障制度について研究を続けている。また、男女平等を支援する公共政策についても、強い関心を寄せている。
http://jww.iss.u-tokyo.ac.jp/mystaff/osawa.html
【ディスカッサント】
水町勇一郎(東京大学社会科学研究所)
宇野重規(東京大学社会科学研究所)
【司会】ジャン=ミシェル・ビュテル(日仏会館・フランス国立日本研究センター)
【共催】(公財)日仏会館、日仏会館フランス事務所、東京大学社会科学研究所
【後援】在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本