3月
21
2017

【講演要旨】
自然のふところに近く隠遁の住まいをもつ理想は長い歴史をもつ。その歴史は西洋ではアルカディアの神話に, 東洋では大同の神話にさかのぼり, 六朝時代の中国では風景の発明があった。しかし20世紀の末に拡散的都市化が進み, その環境に対する影響は持続不可能なものである。

【講師プロフィール】
オギュスタン・ベルク(Augustin Berque)は,  1942年モロッコ生まれ,フランスの地理学者,東洋学者,哲学者。1969年パリ大学地理学第三課程博士号,1977年文学博士(国家博士)号を取得。1979年より国立社会科学高等研究院EHESS教授(風土論)。欧州学士院会員。1984年から1988年まで日仏会館フランス学長をつとめた。2009年福岡アジア文化賞大賞,2011年国際交流基金賞,2015年旭日中綬章など受賞多数。著書に『風土の日本―自然と文化の通態』(筑摩書房),『風景という知―近代のパラダイムを超えて』(世界思想社)など多数。最近著は『理想の住まい 隠遁から殺風景へ』(京都大学学術出版会、http://www.kyoto-up.or.jp/book.php?id=2149を参照)

【お申し込み先】https://www.mfjtokyo.or.jp/events.html

【お問い合わせ】03-5424-1141

【主催】(公財)日仏会館
【共催】日仏会館フランス事務所
日本語、通訳なし

* 日仏会館フランス国立日本研究所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページからの申込みが必須となります。