12月
14
2016

一世紀前に誕生して以来、科学史は総じて人間を包括した普遍的な歴史であり、人間の進歩を俯瞰する唯一の歴史であることを目的としてきた。しかしながら、この目的は早くもヨーロッパ中心になり、ヨーロッパから世界に向けた学問の普及が普遍化のための唯一のメカニズムであるとされた。本講演会では、このアプローチの限界を示すと共に、包括的な科学史を構築するために一般的に進められているアプローチを紹介し、近年の相関的歴史に基づく循環アプローチの概観を提示する。

【講師】カピル・ラジ(フランス国立社会科学高等研究院)
【司会】坂井セシル(日仏会館・日本研究センター)
【主催】日仏会館フランス事務所
【協力】在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本

* 日仏会館フランス国立日本研究所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページからの申込みが必須となります。