エメ・セゼールと世界の植民地化
[講演会] フランソワーズ・ヴェルジェス (ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ)
18:40 - 20:30 1階ホール フランス語
【ドキュメンタリーの上映】
17:30 〜 18:30
『エメ・セゼールと世界の反抗』(2013)
監督:ジェローム=セシル・オウフレ
フランス語、字幕なし
【要旨】
2004年、フランソワーズ・ヴェルジェスはエメ・セゼールを訪ねた。このときの対話をまとめた著作は、2008年に他界した詩人・劇作家であり政治家だったセゼールの最後のインタビューとなった。『ニグロとして生きる : エメ・セゼールとの対話』と題されたこの作品のなかで、セゼールは、若かりし日の思い出、パリとの出会い、高等師範学校への入学、サンゴール(元セネガル大統領にして詩人・作家)との邂逅、そして政治活動への傾倒について回想している。また、植民地の問題、フランスにおけるアンティーユの人々の立場、アフリカ文化などについても、上手に距離をとりながらユーモアを交えて語っている。このインタビューの刊行を通じて、フランソワーズ・ヴェルジェスは、エメ・セゼールの著作の今日における意義を改めて強調する。長い植民地の歴史に苦慮をするフランス、あるいは世界における新しい植民地化の問題を考える際に、重要な示唆を与えてくれる。
【ディスカッサント】 立花英裕(早稲田大学)
【司会】 クリストフ・マルケ(日仏会館フランス事務所)
【主催】 (公財)日仏会館、日仏会館フランス事務所
【後援】 在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本