11月
22
2013

【ドキュメンタリーの上映】
17:30 〜 18:30
『エメ・セゼールと世界の反抗』(2013)
監督:ジェローム=セシル・オウフレ
フランス語、字幕なし

【要旨】
2004年、フランソワーズ・ヴェルジェスはエメ・セゼールを訪ねた。このときの対話をまとめた著作は、2008年に他界した詩人・劇作家であり政治家だったセゼールの最後のインタビューとなった。『ニグロとして生きる : エメ・セゼールとの対話』と題されたこの作品のなかで、セゼールは、若かりし日の思い出、パリとの出会い、高等師範学校への入学、サンゴール(元セネガル大統領にして詩人・作家)との邂逅、そして政治活動への傾倒について回想している。また、植民地の問題、フランスにおけるアンティーユの人々の立場、アフリカ文化などについても、上手に距離をとりながらユーモアを交えて語っている。このインタビューの刊行を通じて、フランソワーズ・ヴェルジェスは、エメ・セゼールの著作の今日における意義を改めて強調する。長い植民地の歴史に苦慮をするフランス、あるいは世界における新しい植民地化の問題を考える際に、重要な示唆を与えてくれる。

【ディスカッサント】 立花英裕(早稲田大学) 
【司会】 クリストフ・マルケ(日仏会館フランス事務所)

【主催】 (公財)日仏会館、日仏会館フランス事務所
【後援】 在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本

* 日仏会館フランス国立日本研究所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページからの申込みが必須となります。