アルベール・カーンと日本
MATSUMOTO Shinji (Ex-dir.du Bureau des nouvelles technologies au service de la Culture à l’UNESCO)
2017年 12月 16日2016年12月,オー・ドゥ・セーヌ県ブーローニュ・ビヤンクール市にあるアルベール・カーン資料館は国の文化財指定を受けた。これを契機にカーンが100年以上前に日本から移築した二棟の和風家屋は全面的に修復され,新たに隈研吾氏設計の資料館新館が建てられている。アルザスに生まれ,一時は世界有数の大富豪であり,日清日露戦争の際には秘かに日本の戦時国債を引き受けた銀行家、アルベール・カーンについて知る日本人は少ない。フランス人の間にもほとんど知られていない。その生涯と、我が国との関係を紹介したい。
講師:松本慎二(元ユネスコ文化局 文化のための新技術開発室長)
ディスカッサント:マチュー・カペル(日仏会館・フランス国立日本研究所)