東南アジアの国境を越えるマレー語:距離と近接性を育むには
[講演会] ジェローム・サミュエル(IRASEC, 現代東南アジア研究所)
18:00〜20:00 601号室 フランス語
マレー語は、いわゆる「国境を越えた言語」のひとつである。国際的な広がりは持たないものの、ブルネイ、インドネシア(この両国では「インドネシア語」と呼ばれる)、マレーシア、シンガポールの4つの東南アジアの国では国語または公用語として認識され、使用されている。
この講演では、世界的には珍しくないが、東南アジアでは特殊なこの状況に疑問を投げかけ、以下の3つの問いに答えることを試みる:1.東南アジアの4つのマレー語圏の国々はなぜこれほど異なる言語政策を行なっているのか? 2.マレー語の言語コミュニティは、マレー語話者たち自身にどの程度受け入れられているのか? 3.地域連合レベル(ASEAN)で、この言語が引き金となって生じると考えられる野心とは何か?
ジェローム・サミュエル: フランス国立東洋言語文化学院 (INALCO) インドネシア・マレーシア語学科の教授。現在、現代東南アジア研究所(IRASEC)の所長を務める。
【講師】ジェローム・サミュエル(現代東南アジア研究所)
【司会】トマ・ガルサン(日仏会館・フランス国立日本研究所)
【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所