6月
28
2018

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1939年に出版された『封建社会』においてマルク・ブロックはかつてのヨーロッパの封建社会と他の同様の社会の比較を試みている。近年ではマルセル・デチエンヌが比較しえぬものを比較しようとしている。つまり、時代や地域の異なる社会における慣習を比較するのだ。川田順造は日本/ヨーロッパという単純な対比に陥らぬように文化の三角測量を主張した。中世のヨーロッパと日本の騎士/武家社会は長年にわたり比較されてきた。このような比較は何よりもまずイデオロギーに左右されてはいないだろうか。何にもとらわれることなく比較することは可能なのだろうか。比較することで発見的な価値を得ることはできるのだろうか。

ピエール・スイリはジュネーヴ大学名誉教授。日本の歴史を専門とする。元日仏会館フランス事務所所長(1999年〜2003年)。近著にModerne sans être occidental (Gallimard, 2016)、Aux origines du Japon d’aujourd’hui (Gallimard, 2016)がある。

【司会】ギヨーム・カレ(日仏会館・フランス国立日本研究所)
【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所

* 日仏会館フランス国立日本研究所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページからの申込みが必須となります。