和歌・倭詩・漢詩 ―奈良朝の言語空間と詩歌文学
[講演会] アルチュール・デフランス(パリ国立高等研究院 , CRCAO)
18:00〜20:00 1階ホール フランス語
奈良時代は、最初の大規模な和歌集(『万葉集』)と最初の漢詩集(『懐風藻』)の成立期である。本講演では、対立しているように見えるこの二つの作品を、奈良時代の言語空間の中に位置づけ直し、その理解を深めることを試みる。奈良時代の諸言語は、話し言葉であれ、書き言葉であれ、社会学的な位相と象徴的な価値を有するものであり、それを詩歌文学の理解への一つの手がかりとして見直すことが本講演の課題である。
アルチュール・デフランスは、パリ国立高等研究院で2022年に日本学博士号を取得後、イナルコ(フランス国立東洋言語文化学院)で日本語講師として勤務中。研究内容は、奈良時代の詩歌文学と日本の漢文学。
【講師】アルチュール・デフランス(パリ国立高等研究院、CRCAO)
【司会】中地義和((公財)日仏会館副理事長・東京大学名誉教授)、トマ・ガルサン(日仏会館・フランス国立日本研究所)
【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所
【協賛】(公財)渋沢栄一記念財団、学校法人帝京大学
【協力】(公財)日仏会館、フランス国立社会科学高等研究院・日仏財団
【後援】在日フランス大使館、読売新聞社