Maison Franco-japonaise: 日仏会館 日仏会館・フランス国立日本研究所(Umifre 19 フランス外務省・国立科学研究センター)

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ライン川をはさんだ仏独歴史家の交流:戦間期から現在まで

[ 一般公開共同講演会 ]

使用言語:フランス語 (同時通訳付き)
日時: 2009年11月25日(水) 17:00
場所: 601会議室
  • ウルリッヒ・プファイル(ジャン・モネ大学)
    • 「1960年代までの新しい政治傾向と学術界の変容の狭間にある仏独歴史家の関係」
  • コリーヌ・ドゥフランス(フランス国立科学研究センター)
    • 「1970年代から現在までの仏独歴史家の学術的関心の一致と共同プロジェクト」

  • 協力:静岡県立大学

  • 講演要旨
    ウルリッヒ・プファイル
    マインツ・ヨーロッパ史研究所やパリ・ドイツ史研究所、シュパイアーでの歴史家会議や歴史教科書に関する対話を通して我々は多くを学ぶことができるが、これらの場はヨーロッパ建設の枠組みにおける仏独両国の歩み寄りのみならず、1945年以降の(西)ドイツにおける歴史学の再構築に非常に重要な意味を持っていた。それはまた歴史的な推移の一局面における“変容する領域”の一部で、変化のプロセスを反映しており、1945年以降の二国間関係を示すとともに、それを計る手段ともなっている。制度化された対話が構築されるとともに変化の兆しが芽生え、衝突の後に生じた深い心理的溝を埋めることが可能となった。第一次世界大戦後の交流が途絶えた時期や、ナチス・ドイツによるフランス占領期にイデオロギー的な目的のために歴史学が動員された時期を経て、1950年代から60年代にかけて敵意や遺恨を乗り越え、友情と信頼に満ちた隣人関係が早急に構築されることに貢献したのである。

    コリーヌ・ドゥフランス
    1980年代以降、仏独両国の歴史家のアプローチに一致が認められるとともに相互的な影響も大きくなった。その結果として現在の歴史記述(ヒストリオグラフィー)に“仏独化”さらにはヨーロッパ化とでもいうべきものが形成されるに至った。本講演では、非常に象徴的な意味を持つ主要な共通プロジェクト(特に共通歴史教科書や、Jean-Jacques BeckerとGerd Krumeichの共著 La Grande Guerre : une histoire franco-allemande および11巻でシャルルマーニュから現代までを通観するシリーズ Histoire Franco-Allemande / Deutsch-Französische Geschichte)を紹介する前に、次第に制度化されつつある歴史家間の交流(学習と研究の共通の場)や転移現象に関する仏独間の対話の出現などを特に踏まえた上での全体的な枠組みと、共通したアプローチを生み出すことに貢献した平行し交差する二国の歴史を分析したい。

  • 講師プロフィール:
    ウルリッヒ・プファイル:1966年生まれ。2005年よりサンテチエンヌのジャン・モネ大学教授(ドイツ学)。1996年から2002年までパリ第3大学におけるドイツ学術交流会(DAAD)講師、また2002年から2008年まではパリ・ドイツ史研究所の学術協力員を務めた。
    主著書:Die »anderen« deutsch-französischen Beziehungen. Die DDR und Frankreich 1949–1990, Köln, Böhlau, 2004 ; avec Corine Defrance (éd.), Le Traité de l'Élysée et les relations franco-allemandes, 1945 – 1963 – 2003, Paris, CNRS Éditions, 2005 (en allemand chez Oldenbourg, Munich, Oldenbourg, 2005) ; Vorgeschichte und Gründung des Deutschen Historischen Instituts Paris. Darstellung und Dokumentation, Ostfildern, Thorbecke, 2007 ; (éd.), Deutsch-französische Kultur- und Wissenschaftsbeziehungen im 20. Jahrhundert. Ein institutionengeschichtlicher Ansatz, Munich, Oldenbourg, 2007 ; (éd.), Die Rückkehr der deutschen Geschichtswissenschaft in die ›Ökumene der Historiker‹. Ein wissenschaftsgeschichtlicher Ansatz, Munich, Oldenbourg, 2008 ; avec Hans Manfred Bock, Gilbert Krebs et Corine Defrance (éd.), Les jeunes dans les relations transnationales. L'Office franco-allemand pour la Jeunesse, 1963–2008, Paris, PSN, 2008.

    コリーヌ・ドゥフランス:1966年生まれ。1995年よりフランス国立科学研究センター(CNRS)研究員(IRICE所属)。フランス外務省内フランス外交文書出版委員会の学術協力員、フランス国立科学研究センター(CNRS)の歴史委員会担当。過去にはマインツ・ヨーロッパ史研究所およびアレクサンダー・フォン・フンボルト財団(ボン)の奨学生だった。
    HPは http://irice.cnrs.fr/spip.php?article114(フランス語)
    主著著:C.D. avec Winfried Schulze, Die Gründung des Instituts für Europäische Geschichte Mainz, Philipp von Zabern, Mayence, 1992 ; C.D., La politique culturelle de la France sur la Rive gauche du Rhin, 1945–1955, PUS, Strasbourg, 1994 ; C.D., Les Alliés occidentaux et les universités allemandes 1945-1949, CNRS-Éditions, 2000 ; en co-édition avec Ulrich Pfeil, Le traité de l'Élysée et les relations franco-allemandes 1945–1963–2003, CNRS-Éditions, Paris, 2005 ; C.D., Sentinelle ou Pont sur le Rhin ? Le Centre d'Études Germaniques et l'apprentissage de l'Allemagne en France (1921–2001), CNRS-Éditions, Paris 2008 ; en coédition avec Hans Manfred Bock, Gilbert Krebs et Ulrich Pfeil, Les jeunes dans les relations transnationales L'Office franco-allemand pour la Jeunesse, 1963–2008 [avec cédérom en annexe], Presses de la Sorbonne Nouvelle, 2008 ; En collaboration avec Reiner Marcowitz et Ulrich Pfeil (éd.) : Histoire/Geschichte tome 2 (dossier de commentaires sur le tome 2 du manuel franco-allemand d'histoire). Dossier trilingue (français, anglais, allemand) en ligne sur le site de l'Institut Georg Eckert de Braunschweig : (http://www.gei.de/index.php?id=1298).

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