Maison Franco-japonaise: 日仏会館 日仏会館・フランス国立日本研究所(Umifre 19 フランス外務省・国立科学研究センター)

言語:JA / FR


日仏会館フランス事務所 / イベント・カレンダー

2025年1月のイベント

マンガとコミックにおけるネロとネロのいる世界の表現:ヨーロッパと日本の間で


使用言語:フランス語 (通訳付き)
日時: 2025年01月10日(金) 18:00〜20:00
場所: 601会議室
講演者: ピエール=アラン・カルト(オルレアン大学)

皇帝ネロとネロの統治時代(西暦54年〜68年)は、20〜21世紀に作られた古代ローマに関するビジュアルアートの世界で繰り返し描かれている。私たちの調査は、日本の漫画(2009年〜2013年に出版されたヤマザキマリの『テルマエ・ロマエ』、2014年〜2024年の『プリニウス』、安彦 良和の『我が名はネロ』)に関連付けて、西洋のバンド・デシネ (特に1997年〜2024年に出版されたフランス・ベルギーのシリーズ『Murena』の12巻)に焦点を当てる。これらの西洋と日本の作品を通じて、ネロ皇帝時代の表現における美を定義した上で、様々な作者(古典文学作品あるいはアート作品、ソード&サンダル映画の影響等)がインスピレーションを受けた比喩的な影響を、中間的な視点から考察し、これらの異なる作品に見られるネロとネロ皇帝の時代に対する熱狂を分析しようと試みる。

Photo-Caltot.JPG

古典学の教授資格、ラテン語研究の博士号を持つピエール・アラン・カルトは、オルレアン大学の准教授であり、POLEN研究チーム研究員。ラテン語の詩とネロ皇帝時代の文化史に焦点を当てた研究を実施。オルレアン大学のアリーヌ・エニンジェとともに、日本における古代ギリシャ・ローマの受容を研究するTranslatioプログラムを担当。近年、La Confusion des genres dans la Pharsale de Lucainを共同監修。近著に、Concordia discors (Presses universitaires de Provence, 2024年)、Vox uatisPoétique de la prophétie dans la Pharsale de Lucain(ソルボンヌ大学出版局、2024年)がある。

【ディスカッサント】アリーヌ・エニンジェ(オルレアン大学)
【司会】アントナン・ベシュレール(日仏会館・フランス国立日本研究所)
【企画】Translatio 日本における古代ギリシャ・ラテン文化の受容研究プログラム
【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所
【助成】JSPS科研費 24K00054

関連事業として、2025年1月11日、12日に慶應義塾大学で国際シンポジウム「Receptions of Greek and Roman Antiquity in Japan」(日本における古代ギリシア・ローマの受容)が開催されます。
https://sites.google.com/keio.jp/greekromanjapan

* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

三島、100歳! 対談:横尾忠則×平野啓一郎


使用言語:日本語 (通訳なし)
日時: 2025年01月14日(火) 14:00〜16:00
場所: 1階ホール
講演者: 横尾忠則、平野啓一郎

定員に達したためお申込みを締め切りました

【重要】こちらのイベントページからお申込みをいただきました皆様に、2024年12月24、25日 contact@mfj.gr.jp からメールをお送りいたしますので、ご確認をお願い申し上げます。なお、お申込みページ停止後にご希望下さった方には、このたびご意向に沿えなかったことをお詫び申し上げます。

僕がこういうことをしたら、あるいはこういう絵を描いたら、
三島さんはどういうだろうと考えながら仕事をしています。(横尾忠則)
撮影:三部正博



私は、もしこの本を三島が読んだなら、自殺を踏み止まったかもしれないという一念で、

『三島由紀夫論』を書いたのである。(平野啓一郎)

©Tamaki Yoshida

1月14日は、三島100歳の誕生日。横尾忠則と平野啓一郎が、縦横無尽に三島を語り合います。

【講師】横尾忠則、平野啓一郎
【司会】井上隆史(白百合女子大学)、トマ・ガルサン(日仏会館・フランス国立日本研究所)
【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所、三島由紀夫生誕100祭実行委員会

三島由紀夫生誕100祭特別HP : https://mishima100.jp/

* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

日本における都市階層システムの課題と公共政策


使用言語:日本語 (通訳付き)
日時: 2025年01月23日(木) 18:00〜20:00
場所: 601会議室
講演者: 細野助博(中央大学名誉教授)

日本の社会経済構造は、高度な中央集権体制を維持し、それに対しての抵抗感は薄い。日本の都道府県は「4層構造」を形成し、「中央政府」と大企業の「本社」が立地する東京を頂点とする。官民とも東京で創出される高付加価値維持のために再投資する。その成果を他の道府県は「交付金」や「補助金」で享受する。対価は従順な協力である。この現状では、向上心に溢れる若い男女は「東京を目指す」しかない。しかし「通勤地獄」「長時間労働」「高い家賃」と「低い合計特殊出生率」の都会と、「職と誇りと自由が無い」と「若い女性の流出率が高い」地方に分断される。こうして日本は人口減少の罠から抜け出せないため、国力は次第に低下してゆく。しかしドラスティックな政策転換などだれも望まない。「ぬるま湯のたこつぼ」から抜け出し打開策をデータ分析から皆さんと考えたい。

③細野専務理事 写真.jpg

細野助博
中央大学名誉教授。元日本公共政策学会会長。元財務相財政制度等審議会委員。専門は公共政策(都市・地域計画論、産業組織論、政策形成論)。主著に『スマートコミュニティ』『Policy Analysis in Japan』『中央省庁の政策形成過程』など多数。


【司会】ラファエル・ランギヨン(日仏会館・フランス国立日本研究所)
【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所

* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

小西財団日仏翻訳文学賞30周年記念

日仏翻訳マスタークラス


日時: 2025年01月25日(土) 14:00~17:00
場所: 601会議室
講演者: 野崎歓(放送大学教授、東京大学名誉教授)

重要:お申込みされた方々へ(2025/1/11)
1月11日17:30頃、contact@mfj.gr.jp より、お申込み完了のお知らせとともに、第1回目のワークショップの資料をお送りしましたが、数名の方のアドレスに届かず戻ってきました。恐れ入りますが、本アドレスからのお知らせをお受け取りになれますよう、設定の変更等をお願いいたします。

2021年小西財団日仏文学翻訳特別賞受賞者の野崎歓氏の指導による、フランス語から日本語への実践的な翻訳ワークショップ(全6回のうちの第1回目)

アマチュア・プロを問わず、翻訳家を志す方、翻訳家として活躍している方を対象としたワークショップです。翻訳家の職業をより深く理解し、具体的な例に基づいた演習を行います。

野崎歓氏は自身の仕事について日本語で語り、その後フランス語から日本語への翻訳の演習を行います。

主題 : アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ著『夜間飛行』と『人間の国』の新訳

 

Photo-NozakiK.jpeg

野崎歓
新潟県生まれ、放送大学教授、東京大学名誉教授。
フランス近現代文学の長年の訳業により、第26回小西財団日仏翻訳文学賞特別賞受賞。ジャン=フィリップ・トゥーサン、ミシェル・ウエルベックといった現代作家からスタンダール、ネルヴァル、サン=テグジュペリといった古典的作家まで多岐にわたる作家を翻訳。

お申込み
参加人数は35名までとさせていただきます。ワークショップごとにMFJウェブサイトからオンラインでお申込みを受け付けます。

お申込み後、ワークショップ当日前に演習の詳細を含むご参加確認メールが送信されます。

お申込み方法
下記の情報を明記し、件名を「1/25 日仏翻訳マスタークラス」として、contact@mfj.gr.jp までメールをお送りください。
- お名前(漢字、ローマ字)
- メールアドレス
- ご所属

konishi.PNGifrj.jpg

小西国際文化交流財団日仏文学翻訳賞30周年を記念して、IFRJ-MFJとの共催でのワークショップ。

 

* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

séminaire doctoral

Japanese Peace Education for the 21st Century


使用言語:英語 (通訳なし)
日時: 2025年01月28日(火) 18:00-20:00
場所: room 601 & online
講演者: Maiko SAWADA (Sophia Univ.)

After registration, online participants will receive a Zoom link on the day of the seminar.

Drawing on the French educational theory of devolution, this presentation aims to show how museum visits can complement Japanese secondary school history education to address the issue of migration, where children from different backgrounds study together. Despite Japan's neo-liberal ideology,which emphasises competition for the country's economic progress, there are cultural tensions in Japanese education policy due to elite institutions'disregard for marginalised groups such as migrants. Oral history in a museum setting, initiated by ordinary Japanese civil society, may be necessary to resolve these conflicts. Elsewhere in the world, public history is presented through museums and libraries that serve as public sites for historical research and education. Through this strategy, public history in Japan can transcend academic boundaries and provide young people with the tools they need to become advocates for world peace. This study highlights the importance of enabling young Japanese to develop historical thinking skills for the multicultural Japan of the 21st century.

IMG_0962 (1).jpeg


Maiko SAWADA is a PhD candidate in Japanese Studies at Sophia University in Tokyo. A native Japanese speaker, she holds a Master's degree in International Studies from the Graduate Institute, Geneva, a Bachelor's degree from International Christian University, Tokyo, and a High School Diploma from Wellington Girls College, New Zealand. She has worked as a translator and lecturer in English communication in Japan. She has recently published a book entitled "Impacts of Museums on Global Communication". She also speaks French.

Moderators: Raphaël LANGUILLON (IFRJ-MFJ), Etienne MARQ (CRCAO)
Organization: FRIJ-MFJ

Information: doctorantsmfj@gmail.com or contact@mfj.gr.jp

* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

« 前月のイベント 次月のイベント »

日仏会館フランス事務所 / イベント・カレンダー > 2025年1月