職業労働と家事労働:ブラジル,フランス,日本の比較
[講演会] ヘレナ・ヒラタ (フランス国立科学研究センター)
18:00 601会議室 フランス語
-
講師プロフィール:
ヘレナ・ヒラタ:社会学者,フランス国立科学研究センター(CNRS)主席研究員.CRESPPA(パリ社会学・政治学研究センター)の「ジェンダー,労働,移動性(GTM)」研究室に所属.MAGE(ヨーロッパにおける労働市場とジェンダーに関する研究グループ)およびRING(ジェンダーに関する大学間連携全国ネットワーク)に参加.研究テーマは,性別分業と性別の社会的関係,失業に関するブラジル,フランス,日本の三カ国比較,グローバリゼーションとジェンダー,労働と主体性.
著書に Dictionnaire critique du féminisme (Paris, PUF, 2000; 2e éd., 2004, 日本語訳は2002年に藤原書店から出版),Travail et genre. Regards croisés France Europe Amérique Latine (Margaret Maruani, M.Rosa Lombardiとの共著, Paris, La Découverte, 2008) などがある.
-
講演要旨:
フランス,日本およびブラジルにおける女性の労働状況とその変遷の分析は,グローバリゼーションの進行状況を明らかにするとともに,男女間の分業が存続し,推移していることを示す.本講演では,女性と不安定雇用の関係性や女性の雇用の二極化の問題,国によって異なる「仕事と家庭の両立」のモデル,さらには国際的な視点から比較すると非常に対照的な各国の公共政策の役割などを中心に検討する.