日時: | 2023年07月12日(水) ◉ 7.12(水)17:00~20:00 ◉ 7.13(木) 13:00~19:30 |
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場所: | ホール |
講演者: | ジル・カンパニョーロ、井上達夫、山元一、ライナ・ドロズ、マリ・エリフ 、ジェローム・ペリス、一原雅子、ディミトリ・ヴァンオーヴェルベーク、アンヌ・ゴノン、ジャン=ルイ・マクイヤール、アントワーヌ・リヨン=カーン、水町勇一郎、浅倉むつ子、圷由美子、リオラ・イスラエル |
この日仏共催シンポジウムは、研究プロジェクト「日仏における社会・環境問題の司 法化」(2021-2022)を基礎としつつこれをさらに深めるものであり、社会科学の研 究者と法律実務家が、個人、集団、制度のそれぞれの異なる次元における「責任」の 概念をめぐって一堂に会し議論するイベントです。こうした議論の目的は、政治、法 律、経済、社会といった分野を超え、また時代の枠も超えて、この多義的な概念の基礎、 発展、適用について考えることです。また、社会経済的、公衆衛生的、環境的、気候的 な課題に直面した市民社会の行動や異議申し立ての形態を通して、責任という概念 の曖昧さについても議論します。 7月12日(水) 17:00-20:00 17:00 開会挨拶 第一部 正義、自由、人権、自然の権利を、責任との関係で(改めて)問う 司会 : アドリエンヌ・サラ (日仏会館・フランス国立日本研究所) 17:10 経済学における責任 ̶ 公共政策決定における自由、正義、利益 – ジル・カンパニョーロ (フランス国立科学研究センター、パリ第一大学)
17:30 制度改革における責任の問題 井上達夫 (東京大学)
17:50 日本における環境権と憲法的正義 山元一 (慶應義塾大学)
18:10 環境損害事件における科学、知識、責任の関連性を問う ライナ・ドロズ (東京大学)
18:30 休憩
18:45 ラウンドテーブルとディスカッション ----------------------------- 7月13日(木) 13:00-19:30 第二部 仕事から気候変動へ:責任の適用範囲を考察するための法 による行動と異議申立 司会 : アンヌ・ゴノン (同志社大学)
13:00 職業性疾病の責任は誰が負うのか? 1919年法律からCovid19まで、フランスにおける 責任の永続性、進化、法的利用 ジェローム・ぺリス (パリ政治学院)
13:20 企業に対する民事責任追及の手段化 マリー・エリフ (パリ第二大学)
13:40 気候変動に対する法的責任の捉え方 ̶ 訴訟を通じてみえる日本の特徴̶ 一 原雅子 (京都気候変動適応センター)
14:00 質疑応答とディスカッション
14:45 休憩
第三部 経済、公衆衛生、環境の危機に直面し、責任の概念を問う 司会 : ジェローム・ペリス (パリ政治学院)
15:00 1920年代の日本における集団的責任、連帯、個人化 ̶ 市民と国家の危機克服のための調停制度 ̶ ディミトリ・ヴァンオーヴェルべーク (東京大学)
15:20 環境災害に直面した責任の形態 ̶ 福島原発民衆法廷のケース̶ アンヌ・ゴノン (同志社大学)
15:40 公衆衛生政策の遂行において問われる責任の概念 ジャンルイ・マクイヤール (弁護士)
16:00 質疑応答とディスカッション
16:45 休憩
第四部 差別との闘いにおける責任の曖昧さ 司会 : アドリエンヌ・サラ (日仏会館・フランス国立日本研究所)
17:15 行動する義務としての「責任』 アントワーヌ・リヨン=カーン (ナンテール大学)
17:35 日本における男女差別に対する法の形態 ̶ 禁止、行為義務と責任̶ 水町勇一郎 (東京大学)
17:55 労働法研究者からのコメント 浅倉むつ子 (早稲田大学)
労働弁護士からのコメント 圷由美子 (弁護士)
18:20 差別されたとき、誰を非難するか?差別訴訟のレンズを 通して、「名づける、非難する、主張する」を読み直す リオラ・イスラエル (フランス国立社会科学高等研究院)
18:40 ラウンドテーブルと質疑応答 19:25 閉会挨拶
【学術責任者】 アドリエンヌ・サラ(IFRJ-MFJ) 【主催】 日仏会館・フランス国立日本研究所 【協力】 東京大学 、(公財)日仏会館 【後援】 フランス国立社会科学高等研究院、野村財団、フランス財団、フランス国立科学研究センター |
* 日仏会館フランス事務所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページのイベントカレンダーからの申込みが必須となります。警備強化のため、当日の受付に際しては身分証明書の提示をお願いしております。
【重要】公益財団法人日仏会館への電話のお掛け間違いにご注意ください。
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日仏会館フランス事務所 / イベント・カレンダー > 責任の概念- 個人から制度へーフランスと日本における考察、行動、論争