日時: | 2018年01月22日(月) 18:30〜20:30 |
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場所: | 601号室 |
講演者: | ベルナール・トマン(東京外国語大学/フランス国立東洋言語文化大学) |
※著作権により通訳音声の配信はできません。申し訳ございませんがご了承ください。 現在、日本の石炭鉱山のほとんどは消滅したが、フランスと同じく日本において石炭産業が産業革命と経済発展に支えられた主要産業であったことは忘れられる傾向にある。一方で、ユネスコ「世界の記憶」に登録された山本作兵衛の炭坑画は、20世紀の工業化社会が経験した産業労働者の生活様式の近代化と標準化のプロセスから乖離した独特な世界を表現している。また、戦後に至るまで、筑豊炭田の炭坑夫の窮状を伝える上野英信のルポルタージュや炭坑夫の生活と労苦を描いた千田梅二の木版画などが、これらの共同体がいかに独特なものであったかを伝えている。 しかし同時に、変革が遅かった小規模炭坑とは対照的に、大規模な石炭会社は労働と生活条件の近代化のプロセスの極端な事例を体現している。この歴史的なプロセスを示すために、大牟田、田川また釧路で行われた旧炭鉱労働者のインタビューと長崎県の三菱端島炭鉱や筑豊炭田にある明治平山炭鉱のアーカイブに基づいて、生産管理や賃金制度のみならず衛生や栄養、住宅など日常生活の物質的条件を紹介したい。 【司会】ギヨーム・カレ(日仏会館・フランス国立日本研究所) 【主催】日仏会館フランス事務所 |
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日仏会館フランス事務所 / イベント・カレンダー > 戦後日本(1945年−1973年)における 炭坑夫の生活