家族システムの起源:アジアからヨーロッパにかけて
[ 一般公開講演会 ]
使用言語:
フランス語 (同時通訳付き)
日時: |
2011年09月07日(水) 18:00 |
場所: |
1階ホール |
講演者: |
エマニュエル・トッド (フランス国立人口統計学研究所(INED)) |
- 本講演会は、京都大学グローバルCOEプログラム「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」の協力および石崎晴巳青山学院大学教授の提唱を受け、在日フランス大使館の助力により開催されます。
- 本講演会は一般聴衆を対象としています。なお、エマニュエル・トッド氏は9月12日の10時〜12時に、グローバルCOEプログラム「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」が国際社会学会(ISA)のために京都で開催する国際シンポジウム(詳細については ポスター を参照)において自らの仕事の学術的紹介を行います(使用言語は英語)。京都大学グローバルCOE プログラム「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」は日仏会館研究センターのパートナーです。
- 講演者プロフィール:
1951年生まれ。政治学者、人口統計学者、歴史家、社会学者、著述家。フランス国立人口統計学研究所(INED)研究員。パリ政治学院卒業後、イギリスのケンブリッジ大学で歴史学の博士号を取得。今までに数多くの著作を発表し、大学人や知識人のみならず知的読者層に広く読まれている。主要著作の中で邦訳されたものに、Le rendez-vous des civilisations (2007)(『文明の接近「イスラームvs西洋」の虚構』、藤原書店、2008年)、Après l’Empire : essai sur la décomposition du système américain (2002)(『帝国以後 アメリカ・システムの崩壊』、藤原書店、2003年)、L’Illusion économique (1998)(『経済幻想』、藤原書店、1999年)、
Le Destin des immigrés (1994)(『移民の運命 同化か隔離か』、藤原書店、1999年)、L’Invention de l’Europe (1990)『新ヨーロッパ大全 I・II』(藤原書店、1992年、1993年)がある。また、邦訳されていないが La Chute finale. Essai sur la décomposition de la sphère soviétique (1976) などがある。2年前には日仏会館で Après la démocratie (2008) を紹介する講演会を行っている。同書は『デモクラシー以後』(藤原書店、2009年)として邦訳され好評を博した。日本では他にも La diversité du monde (1999)『世界の多様性 家族構造と近代性』(藤原書店、2008年)が邦訳されている。
今回の講演では、9月8日のフランスでの刊行に先立って、最新作となる L’origine des systèmes familiaux(表紙-1 et 表紙-4)が紹介される。この大著は20年から40年にもわたる研究の成果であり、第一巻はユーラシアを対象として日本にも一章が割かれている。
- 講演要旨:
ユーラシアの様々な地域(メソポタミアおよび古代エジプトまで遡り、中国、日本、インド、東南アジア、ヨーロッパ、中東の各地域)における産業革命以前の多数にのぼる人類集団の家族構成を20年以上にわたって調査・分類した結果、エマニュエル・トッドは全人類に共通する原初的な形態を特定し、定義した。それは核家族である。都市化と産業化による根の喪失(déracinement)が起こる直前に、様々な人類学的類型を相次いで、もしくは同時的に出現させた差異化のプロセスをトッドは再構築してみせる。その際に彼が用いるのはもはや構造主義的ではなく伝播主義的人類学であり、言語学からは周辺地域における保守主義の原則を援用している。
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