Maison Franco-japonaise: 日仏会館 日仏会館・フランス国立日本研究所(Umifre 19 フランス外務省・国立科学研究センター)

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第五共和制下におけるフランスのライシテ(非宗教性)の変遷(1958年〜2010年)

[ 一般公開講演会 ]

使用言語:フランス語 (同時通訳付き)
日時: 2010年05月27日(木) 18:00 - 20:00
場所: 1階ホール
講演者: ジャン・ボベロ (フランス国立高等研究院(EPHE)名誉院長)
  • 講演要旨:
    フランス第五共和制憲法では第四共和制憲法と同じく、フランスが「非宗教的(…)共和国」であり、いかなる社会的圧力も、また国内のいかなる政党も「ライシテ(非宗教性)の原則」に疑問を呈することはできないと言明されている。しかし、このような明確なコンセンサスの陰には解釈の深刻な対立が隠れており、それは1959年から1984年にかけての時期と1989年以降では非常に異なったかたちで現れている。
    前者の時期には、公立校と私立校をめぐる論争、ならびに社会慣行の非宗教化に関する法律にまつわる緊張により、フランス革命から20世紀初頭までの激しい《二つのフランスの対立》の名残が明らかになった。ここ20年あまり《ライシテの争い》は、フランスの植民地主義の歴史に根を下ろすとともに、フランス社会の民族・文化的“多様性”や国際情勢、近代性の新たな段階およびグローバル化の進行に結びついた新しい諸問題を前にして重要性を増している。

  • 講師プロフィール:
    フランス国立高等研究院(EPHE)の名誉院長であり、同研究院の「ライシテの歴史と社会学」講座の名誉教授。1995年に「社会、宗教、ライシテ」グループ(フランス国立科学研究センター、フランス国立高等研究院)を創設し、初代のディレクターを務めるとともに現在でもメンバーである。著作多数。中でも Vers un nouveau pacte laïque (1990), La morale laïque contre l’ordre moral (1997, 2e éd. 2009), Histoire de la laïcité en France (2000, 5e éd. 2010, 日本語訳 2009), Laïcité 1905-2005, entre passion et raison (2004) et Les Laïcités dans le monde (2007, 2e éd. 2009) などがある。

  • 協力:中央大学

* 日仏会館フランス事務所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページのイベントカレンダーからの申込みが必須となります。警備強化のため、当日の受付に際しては身分証明書の提示をお願いしております。

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