ワインめぐる戦い,オリヴィエ・トレス
[ 一般公開講演会 ]
使用言語:
フランス語 (通訳付き)
日時: |
2009年06月25日(木) 18:00 |
場所: |
1階ホール |
講演者: |
オリヴィエ・トレス (モンペリエ第3大学) |
- 講師プロフィール:
高等師範学校卒業、経済学高等教育教授資格(アグレガシオン)取得、経営学博士。専門は中小企業および領土のマネージメント。モンペリエ大学准教授、リヨン経営大学院の客員研究員。著作も多数あり、La Guerre des vins : l'affaire Mondavi(2005)は Expansion Management 賞を受賞し、英語、ハンガリー語、日本語(『ワイン・ウォーズ:モンダヴィ事件 グローバリゼーションとテロワール』亀井克之訳、関西大学出版部、2009)に翻訳されている。
- 講演要旨:
「モンダヴィのワインはヨーグルトと同じ」という言葉は世界を駆け巡った。《マクドナルド化》は、グローバル化しつつあるワイン業界においても進行しているのだろうか。オリヴィエ・トレスは、ラングドック=ルシヨン地方のアニアーヌ村において、カリフォルニアのワイン生産業者であるモンダヴィの進出がどのように失敗したかを明らかにする。当初、ブドウ生産者も地域もこの計画を歓迎していた。エコロジスト、共産主義者、ネオ・ルーラル(新世代農村居住者)そして狩猟家など、種々雑多な信条の人々が結集した反グローバル運動の結果、カリフォルニアの業者は撤退し、《侵略者に対しては常に抵抗する》土に生きるフランスの《勝利》が称揚されたのである。ワインの文化的かつ象徴的な表象と深く結びついているこの事件の《ガリア的》な性質を背景に、オリヴィエ・トレスの著作は一般的に世界経済が、そして特にフランス社会が抱えている矛盾した諸傾向を活写してみせる。工業生産品としてのワインとテロワール・ワインとの対立は、《アングロ・サクソン式》の資本主義と《フランス式》の防衛的コルポラティスムのあいだの、より包括的な対立を例証しているのである。
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