思考する、演奏する、錯乱する哲学者が音楽に触れるとき
[講演会] フランソワ・ヌーデルマン (パリ第8大学)
18:30 - 20:30 1階ホール フランス語
◎ 『ピアノを弾く哲学者:サルトル、ニーチェ、バルト』出版記念講演会
【趣旨】
いっこうに上達しないショパンを弾くサルトル、
驚くほど美しく繊細な手で弾くニーチェ、
ピアノを弾いていると「何かが勃起する」バルト。
彼らはともにアマチュアのピアニストで、ピアノをこよなく愛していた。とくに、彼ら三人の哲学者=ピアノ奏者には、三者ともに同時代の現象を論じていながらも、ショパンやシューマンといった19世紀ロマン派のピアノ曲を好んで演奏していたという共通点がある。彼らのピアノ演奏、音楽体験を取りあげながら、哲学的思考、時間性、家族・友人関係と演奏がいかに交錯していたのかを明らかにする。
【プロフィール】
フランソワ・ヌーデルマンはフランスを代表するサルトル研究者。パリ第8大学教授。ジョン・ホプキンス大学やニューヨーク大学の客員教授、全— 世界学院のコーディネーターなどを歴任。ドキュメンタリー映画でサルトルがショパンを弾くところを見て「新たなサルトル」を発見し、それを機に思想家とピアノの関係を探求、本書の上梓につながった。自らも優れたピアノ演奏者である。2002年以来、ラジオ・フランス・キュルチュールで哲学番組のパーソナリティを務め、哲学・文学・芸術について幅広く語り、人気を博している。著書多数。
【ディスカッサント】 澤田直(立教大学)
【主催】 (公財)日仏会館、日仏会館フランス事務所
【助成】在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本
【協力】 東京大学、立教大学、太田出版
【関連イヴェント】
12月11日(木)17時〜18時半に、ヌーデルマン氏による「嘘、哲学の精霊」と題した講演会が東京大学駒場キャンパスで開催されます。詳細はこちらをご覧ください。