11月
05
2014

【概要】
1960年のレーザー発見や1977年の最初の自由電子レーザー(FEL)実現以降、線形加速器に搭載されたいわゆる第4世代の光源は、X線領域に調整可能なフェムト秒レベルの高強度でコヒーレンスの高い光を供給し、多岐にわたる分野の物質研究に貢献することができます。高強度で波長が非常に短いX線レーザー光は超微細な物質の観察や化学反応のリアルタイム撮影を可能とします。日本では、先進技術を駆使して開発された世界一コンパクトなX線自由電子レーザー施設SACLA (SPring-8 Angstrom Compact free-electron Laser) が2012年3月より稼動しており、X線領域の0.6オーグストロームまでの短波長高輝度光を研究に提供しています。フランスではLUNEX5 (free-electron Laser Using a New Accelerator for the Exploitation of X-ray radiation of 5th generation) 計画が進行中で、先進的な自由電子レーザー実証施設(4-40nm、20fs)開発とパイロット利用実験を目指しています。これはコンパクトな設計の中に柔軟な特性を持つ施設です。

2013年6月、フランスのオランド大統領訪日の際行われた理研ならびに高輝度光科学研究センターと仏シンクロトロン実験施設ソレイユとの協定書調印をうけ、ソレイユと理研の放射光科学総合研究センターは「先進的コンパクト自由電子レーザー」をテーマに、東京の日仏会館で日仏シンポジウムを開催します。これは在日フランス大使館との共催です。この日仏シンポジウムには、加速器、FEL、レーザーの専門家やX線のユーザーが一同に会し、自由電子レーザーの新しいコンセプトやレーザー・プラズマ加速の利用、そして先進的シーディングスキームについて話し合を行い、利用の将来像を描きます。このシンポジウムはまた、科学界と産業界の相互利益やパートナーシップを強化することにも繋がるでしょう。

【主催】
フランス大使館科学技術部
日仏会館フランス事務所
ソレイユ(シンクロトロン実験施設)
理化学研究所(SACLA)

【参加申込】
http://www.lunex5.com/spip.php?rubrique18

プログラム

* 日仏会館フランス国立日本研究所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページからの申込みが必須となります。