10月
12
2010
  • プロフィール:

    1957年に歴史学・地理学の高等教育教授資格(アグレガシオン)を、また、「日本の家」に関する博士論文で国家博士号を1974年に取得。サイゴン(現在のホーチミン市)で研究活動を開始し、1960年から63年にかけて研究員として日仏会館に滞在。1964年から1972年までフランス国立科学研究センターに所属した後、“永住”のため再び来日しアテネフランセや都内の大学で教鞭を執る。フランス語教育および日中韓3か国を中心とした極東研究に関する著作が多数あり、住まいの人類学に関するエッセイも10冊ほど発表している。外国語、特に日本語に翻訳された著作も多い。上記のテーマに関する複数の学術誌にも寄稿している。また、写真家として複数の写真集を発表しており、日本をテーマにした写真集も2冊ある。

  • 講演要旨:

    英雄とは常に驚異的な存在であり、ロマンティックな存在であるとも言える。そのイメージは様々で、プラトンによれば神性の表微、ヘーゲルによれば時代の産物、ベルグソンによれば美徳の勝者、カーライルによれば神によって選ばれた模範である。しかし、共通しているのは英雄とは決して運命に左右されることがなく、逆に自らの意志のみで自らを乗り越える者であるということだ。個人的な挑戦こそが常軌を外れた試練に英雄を立ち向かわせる。

* 日仏会館フランス国立日本研究所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページからの申込みが必須となります。