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歴史学博士、フランス国立科学研究センター=CNRS 一級研究担当官、33部門「東アジア・東南アジア近現代史」、全国大学委員会「15部」「22部」准教授資格所有
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論文一覧
http://crj.ehess.fr/index.php?456 博士論文
- 『人類学・考古学における日本列島住民の起原をめぐる論争史(1870年代〜1990年代)』全4巻、966 + xxxvii頁、パリ第七大学歴史地理学部(GHSS)、満場一位による最高評価
- 日仏会館 フランス国立日本研究センター(UMIFRE 19)に配属、2012年9月・ 日本大学招聘研究者、2009年5-6月
- 成城大学客員教授(大学院ゼミ担当)、2007年10月-2008年3月
- 日本学術振興会ポスドクフェローシップ(研究企画)、2007年10月-2008年3月
- 第23回 澁澤=クローデル賞受賞、2006年
- フランス国立科学研究センター 一級研究担当官(33部門、「東アジア・東南アジア近現代史」専攻)に任命。パリ・社会科学高等研究院=EHESS、日中韓共同研究科(UMR 8173)に配属 http://preprod-new.ehess.fr/umr-ccj/
- 全国大学委員会の准教授資格「15部(アラブ・中国・日本言語文学)」と「22部(近現代世界史)」を取得、2005年
- フランス外務省ラヴォワジエLavoisier奨学金をもって東京大学ポスドク、2004-2005年
- 明治学院大学、成城大学、都立大学(当時)で非常勤講師(授業7コマ、大学院ゼミ1コマ)、2004-2005年
- 日仏会館 外部所属研究員、2003-2006年
- 日仏会館刊行雑誌『Ebisu』編集委員、2002-2007年
- 日本文部省(当時)奨学金をもって東京大学で留学、2000-2004年
- 日本国際教育協会 日本語能力試験一級を取得、1998年
研究テーマ 本研究は従来の科学史という枠組みの中で検討を進めつつ、19-20世紀の、近現代日本における考古学・人類学・歴史学という科学領域の形成とその言説について考察するのである。と同時に、国民というアイデンティティーが構築された近代的な背景を配慮しながら、「科学」と「政治」の関連にも充分に注目する科学史を重視する。西欧各国や米国においてそうであったように、日本の考古学、歴史学、人類学といった科学領域が、当時の人文科学の最前線に立ちながら、19世紀末出来上った国民国家の形成過程に肩入れし、植民地主義にも加担したものである。また、江戸時代の学問の営み方との相違や連続性も現在議論されており、配慮すべきであろう。
1870〜1914年、帝国主義の時代に、日本も列強による世界分割に加わり、日本列島付近の国々や地域を領有・併合した。当時の西欧・米国列強に承諾された日本の植民地主義的な版図拡大を研究することによって、近代日本のダイナミックスをより明確にすることが可能であろうし、なおかつ、東アジア諸国の近現代史を理解する為にも不可欠な歴史学的作業と思われる。本研究において台湾を念頭に置きつつも、もっぱら北東アジア(朝鮮半島、満州地方、樺太)に着目し、植民地支配というシステム、広義の産業化過程、「植民地状況」にあった社会そのものの分析、または当時の政治的・学術的言説を分析することによって、欧米植民地主義(殊に仏領インドシナや蘭印)との類似点や差異を浮き彫りにしつつ考察を進めていきたい。
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