Maison Franco-japonaise: 日仏会館 日仏会館・フランス国立日本研究所(Umifre 19 フランス外務省・国立科学研究センター)

言語:JA / FR


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2024年11月16日(土)のイベント

日仏会館創立百周年記念 日仏シンポジウム

フランスにおける40年の日本研究、これからは?


(同時通訳付き)
日時: 2024年11月16日(土) 10:00~17:45
場所: 1階ホール

2024年11月15日(金)・16日(土)
1日目:14:00〜20:00
2日目:10:00〜17:45

定員に達したためお申込みを締め切りました

1979年の108日から13日まで、日仏会館はコレージュ・ド・フランスにて、フランスで初めて日本学をテーマにしたシンポジウムを開催しました。シンポジウムのタイトル「フランスから見た日本」(« Le Japon vu depuis la France »)とサブタイトル「フランスにおける日本研究」(« Les études japonaises en France ») が示すように、19世紀にフランスで日本学が誕生してからこの年まで、その研究アプローチは大きく変化しました。戦後から次第に、フランスの日本学者は、「日本」をもはや不変で恒久の全体存在として捉えるべきではないと強調するようになりました。観察する側の主観性や流動的な視点を考慮した「フランスから」見た日本が、全体論的な日本に異を唱えるようになったのです。「日本研究」(études japonaises)という表現も、全体論的アプローチを含む「日本論学」(japonologie)に対するオブジェクションを示唆していたと思われます。実際、19世紀と戦前のジャポノロジーは、前近代や古代日本の研究に偏っており、しばしば非歴史的で幻想的な日本列島のイメージを作り上げました。1980年に出版されたシンポジウムのプロシーディング(講演要旨集)の序文で主催者は、「日本研究」をとりわけ「現代の事象」を扱う「科学的な目的」を持つ学術と定義しました。そのために、日本語を完全にマスターし、日本文明の複雑さと深みを把握できる新しい専門家集団を養成する「絶対的な必要性」を唱えたのです。

この最初のシンポジウムから40年以上が経ち、フランスの日本研究は、1979年に提起された目標のいくつかを確実に達成しました。現代日本はいまや古代日本よりも広く研究されるようになり、言語の習熟などの方法論の厳密さは、日本に関する研究活動に不可欠な前提条件となりました。とはいえ、フランスにおける日本研究の直面する課題は依然として山積しています。2024年11月15日・16日、日仏会館で行われる本シンポジウムの目的は、日仏対話的なアプローチを通して過去40年間の日本研究を振り返り、フランスの日本研究者がさらに探求すべき分野を絞り、今後のフランスにおける日本研究の目標を分析することです。より広く言えば、認識論的または方法論的な観点から、地域研究の特異性についての考察というより広い枠組みで「日本研究」を再定義することを狙いとします。

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【登壇者】エマニュエル・ロズラン(フランス国立東洋言語文化学院)、坂井セシル(パリ・シテ大学名誉教授)、クリスティーヌ・レヴィ(ボルドー・モンテーニュ大学名誉講師), セザール・カステルビ(パリ・シテ大学) 、アントナン・ベシュレール(ストラスブール大学、日仏会館・フランス国立日本研究所)、ピエール=フランソワ・スイリ(元ジュネーブ大学教授)、トマ・ガルサン(パリ・シテ大学、日仏会館・フランス国立日本研究所)、ヴァレリー・ジェレゾー(フランス国立社会科学高等研究院、フランス国立科学研究センター、日仏会館・フランス国立日本研究所)、ソフィー・ウダール(フランス国立科学研究センター、日仏会館・フランス国立日本研究所)、ラファエル・ランギヨン(日仏会館・フランス国立日本研究所)、ミカエル・リュッケン(フランス国立東洋言語文化学院、フランス大学学士院)、マチュー・カペル(東京大学)、ジャン=ノエル・ロベール(コレージュ・ド・フランス名誉教授)、 ニコラ・フィエヴェ(フランス国立極東学院)、クリストフ・マルケ(フランス国立極東学院)、デルフィーヌ・ヴォムシャイド(日仏会館・フランス国立日本研究所)、ベルナール・フォール(コロンビア大学名誉教授)、フィリップ・ボルジョー(ジュネーヴ大学名誉教授)、ソフィー・バッシュ(ソルボンヌ大学、フランス大学学士院)、彌永信美(フランス国立極東学院東京支部 元代表)、藤原克己(東京大学名誉教授)、中地義和((公財)日仏会館副理事長、東京大学名誉教授)、三浦篤(東京大学名誉教授、大原美術館館長)、成田龍一(日本女子大学名誉教授)、平野千果子(武蔵大学)、澤田直(立教大学)    

【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所
【協力】(公財)日仏会館
【協賛】クレディ・アグリコル・CIBジャパン、東芝国際交流財団、フランス財団、国際交流基金

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2日目 - 2024年11月16日(土)
日本を通して考える

10:00
基調講演 ミカエル・リュッケン(フランス国立東洋言語文化学院、フランス大学学士院)
「戦後の日仏会館に対するアメリカの視点:地域研究の論理、過去と現在」

10:50
神話を再考する
ベルナール・フォール(コロンビア大学名誉教授) / 彌永信美(フランス国立極東学院東京支部 元代表)
司会 : フィリップ・ボルジョー(ジュネーヴ大学名誉教授)

11:45
日本で最初の文学史の誕生をめぐって
藤原克己(東京大学名誉教授)/ エマニュエル・ロズラン(フランス国立東洋言語文化学院)
司会 : 中地義和((公財)日仏会館副理事長、東京大学名誉教授)

12:40 昼休憩

13:45
ジャポニズム、新たな視点
クリストフ・マルケ(フランス国立極東学院) / ソフィー・バッシュ(ソルボンヌ大学、フランス大学学士院) / 三浦篤(東京大学名誉教授、大原美術館館長)
司会 :  デルフィーヌ・ヴォムシャイド(日仏会館・フランス国立日本研究所)

14:40
人種差別と植民地主義を再考する
ピエール=フランソワ・スイリ(元ジュネーブ大学教授) / 成田龍一(日本女子大学名誉教授)
司会:平野千果子(武蔵大学)

15h35 休憩

15:50
フェミニズムとジェンダー:日仏の比較
クリスティーヌ・レヴィ(ボルドー・モンテーニュ大学名誉講師)
司会 : セザール・カステルビ (パリ・シテ大学)

16:45
翻訳を再考する
坂井セシル(パリ・シテ大学名誉教授)/ 澤田直(立教大学)            
司会 : トマ・ガルサン(パリ・シテ大学、日仏会館・フランス国立日本研究所) / アントナン・ベシュレール(ストラスブール大学、日仏会館・フランス国立日本研究所)

17:40 閉会の辞
フィリップ・セトン(駐日フランス大使)

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関連データ:

» colloque40ans_flyer.pdf

* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

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