日時: | 2020年02月10日(月) 18:30〜20:30 |
---|---|
場所: | 601号室 |
講演者: | セシル・浅沼=ブリス(フランス国立科学研究センター) |
*定員に達したため、お申し込みを締め切らせていただきました。 『日本の郊外の一世紀』は、世界で最も消費化が進んだ社会における都市化のプロセスを再考し、さらに広く、自然災害の脅威にさらされた国家において都市化が社会機能に与える影響を考察するものである。日本の都市空間への考査をさらに深めるため、十九世紀から現代までの都市住宅の歴史を示し、日本においては、資本主義が発展してゆく一方、人口流動を管理する上で自然災害が重要なファクターとなっていることを明らかにした。都市化のプロセスの中で起こった郊外化の過程を追い、さらにその住居のタイプや、地域が果たす社会的役割をあらわし、郊外の生活の変遷を分析する。この郊外化現象は現在も変化し続けていることは本書も示す通りである。こうした郊外型の新たなタイプの集合住宅は、経済状況の変化に応えた民間企業により、全国的な広がっていった。今日の脱工業化社会において、シュリンキングシティ(空洞化する街)のパラダイムとして建設された公共および民間の過密型集合住宅は、住人にとって社会的プロテクションとして機能する一方、経済的拘束でもあり、さまざまな社会問題を抱えている。 セシル・浅沼=ブリスはフランス国立科学研究センターを拠点に都市機能について社会学と地理学の観点から研究を行う専門家で、2020年1月より同センターの国際共同研究チームMITATE Lab.(CNRS, CEA、日本大学)の 共同研究代表として東日本大震災後の福島の現状について調査をしている。 【講師】セシル・浅沼=ブリス(フランス国立科学研究センター) 【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所
|
* 日仏会館フランス事務所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページのイベントカレンダーからの申込みが必須となります。警備強化のため、当日の受付に際しては身分証明書の提示をお願いしております。
【重要】公益財団法人日仏会館への電話のお掛け間違いにご注意ください。
弊研究所と公益財団法人日仏会館とは別組織です。誤って弊研究所のイベントのお問い合わせをされる事例が多数発生し困っております。
弊研究所では、お問い合わせは原則メールのみの対応とさせていただいております。また、イベントについてはHPを、メール不着についてはメールの設定をまずはご確認いただけましたら大変助かります。
弊研究所は最少人数でなんとか無料イベントの運営を続けている状況です。ご理解、ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
お問い合わせメールアドレス:
03-5421-7644(水曜14時〜18時/来客等で応答出来ない場合もあります)
03-5421-7641(木曜14時〜18時/来客等で応答出来ない場合もあります)
日仏会館フランス事務所 / イベント・カレンダー > 日本の都市空間における「郊外」:日仏比較の試み