日時: | 2016年12月01日(木) 18:30〜20:30 |
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場所: | 1階ホール |
講演者: | ダヴィッド・ル・ブルトン(ストラスブール大学) 【ディスカッサント】斎藤環(筑波大学) |
若者の問題行動とは、現実に遂行されるとは限らなくとも身体を危険にさらす様々な行為を意味する。それらの行動には、自傷や自殺の危険に進んで身をさらす特徴が見られる。反抗、危険な遊び、自殺未遂、家出、飲酒、麻薬中毒、摂食障害、暴走行為、暴力、犯罪、礼儀の欠如、避妊具を用いない性交、治療行為の拒否、ひきこもりなどが例として挙げられる。社会的条件は影響するものの、問題行動はあらゆる階層の若者に見られる。若者の問題行動を考えるにあたっては試罪法、供犠、無垢、依存など人類学上の概念を想起しうるが、それらは互いを排除しあうことなくことなくむしろ絡み合っている。 プロフィール ダヴィッド・ル・ブルトン(ストラスブール大学) 主な著作は以下の通り。 Disparaitre soi. Une tentation contemporaine (自己消失という現代の企て), Métailié, 2015 En souffrance. Adolescence et entrée dans la vie (苦しみながらー青年と人生の入り口), Métailié, 2007 La peau et la trace. Sur les blessures de soi (皮膚と痕跡ー自傷行為について), Métailié, 2003 Une brève histoire de l’adolescence (思春期の歴史について), Béhar, 2013 Conduites à risque. Des jeux de mort au jeu de vivre (問題行動と遊びー死のゲームから生きる遊びへ), PUF, [2002] 2013 Anthropologie du corps et modernité(身体の人類学と現代性), PUF, 1990 Signes d’identité. Tatouages, piercing et autres marques corporelles(アイデンティティのしるしー身体表現としてのタトゥー、ピアス), Metailié, 2002 【ディスカッサント】斎藤環(筑波大学) 斎藤環は、思春期・青年期の精神病理学やひきこもりを専門とする精神科医である。筑波大学教授。数々のエッセイは幅広く読まれている。 本講演会のテーマに関連する主な著書: 『社会的ひきこもり―終わらない思春期』(1998年) 『「負けた」教の信者たち―ニート・ひきこもり社会論』(中公新書ラクレ、2005年) 『ひきこもりはなぜ「治る」のか?―精神分析的アプローチ』(中央法規出版、2007年) 『「社会的うつ病」の治し方 人間関係をどう見直すか』(新潮選書 、2011年) 『子育てが終わらない 「30歳成人」時代の家族論』(小島貴子共著 、青土社 、2012年) 【司会】シルヴィ・ボォ(日仏会館・日本研究センター) 【主催】日仏会館フランス事務所 【協力】滋賀大学 ※ダヴィッド・ル・ブルトンは滋賀大学で行われるRUIB(Reseau Universitaire International de Bioethique) http://rui-bioethique.univ-rennes1.fr/ 生命倫理国際大学ネットワークの定例ワークショップに招聘されています。 |
* 日仏会館フランス事務所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページのイベントカレンダーからの申込みが必須となります。警備強化のため、当日の受付に際しては身分証明書の提示をお願いしております。
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弊研究所と公益財団法人日仏会館とは別組織です。誤って弊研究所のイベントのお問い合わせをされる事例が多数発生し困っております。
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