日時: |
2016年10月22日(土) 18:00〜19:30 |
場所: |
1階ホール |
講演者: |
セルジュ・ポーガム(フランス国立社会科学高等研究所) |
貧困は厄介な問題である。なぜなら、それは全体的に豊かで民主的な社会において受け入れられなくはないが、少なくとも我慢しがたい不平等の表れだからである。近代社会が避けられると信じていた事態を体現する貧しい人々は、低い社会的地位しかもてない。しかし、貧困の基本形態は社会によってまちまちである。著書les formes élémentaires de la pauvreté(翻訳『貧困の基本形態-社会的紐帯の社会学』、2016年)の日本語訳出版を記念した本講演会で、セルジュ・ポーガム氏は、国際的比較研究の主な成果を紹介し、日本の特異性について検討する。
セルジュ・ポーガム氏は、フランス国立科学研究センターおよびフランス国立高等社会研究院の研究主任である。La disqualification sociale (1991), Le Salarié de la précarité (2000), Les formes élémentaires de la pauvreté (2005), Le lien social (2008)など、その著作の多くはフランス国内外における社会的・政治的議論に際して参照すべき書物となっている。また、モーリス・アルブヴァクス・センターにおける社会の不平等についての研究チームERISの責任者でもある。現在の研究プログラムでは、現代社会における社会関係の基盤を研究し、さまざまな社会的帰属の形態がいかにして形成されるかを明らかにしている。
【講師】セルジュ・ポーガム(フランス国立社会科学高等研究所) 【司会】川野英二(大阪市立大学) 【主催】日仏会館フランス事務所 フランス語、逐次通訳つき
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* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。