Maison Franco-japonaise: 日仏会館 日仏会館・フランス国立日本研究所(Umifre 19 フランス外務省・国立科学研究センター)

言語:JA / FR


日仏会館フランス事務所 / イベント・カレンダー

2015年5月18日(月)のイベント

子規文学における病・エクリチュール・ジェンダー

[ 講演会 ]

使用言語:フランス語 (通訳付き)
日時: 2015年05月18日(月) 18:30 - 20:30
場所: 1階ホール
講演者: エマニュエル・ロズラン (フランス国立東洋言語文化大学)
Masaoka-Shiki.jpg
中村不折 病床の子規

【要旨】
 晩年の正岡子規は、病気のために、通常の意味での「文学作品」を書くことが出来なくなってしまった。新聞『日本』に連載した「墨汁一滴」や「病床六尺」などは〈随筆〉とよく言われているが、実際にはジャンルとして規定出来ないエクリチュールなのである。一方、病気の体験は子規にとって、男性と女性のそれぞれの役割、つまり性の差異を考え直すきっかけになった。こうした「ジャンルのない」テクストは 、子規の「ジェンダー」に対する認識の変化を雄弁に語っている。

【プロフィール】
フランス国立東洋言語文化大学(INALCO)教授。日本近代文学、特に森鴎外、夏目漱石、正岡子規を専門とする。著書にLes Tourments du nom (Maison franco-japonaise, 1994), Littérature et génie national (Belles Lettres, 2005),編著に Drôles d’individus. De la singularité individuelle dans le Reste-du-Monde (Klincksieck, 2014)などがある。


【主催】 日仏会館フランス事務所

* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

« 前のイベント 次のイベント »

日仏会館フランス事務所 / イベント・カレンダー > 2015年5月18日