7月
11
2018

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日本は世界で最も都市化の進んだ国の一つであり 、平均年齢が最も高齢化した国でもある。フランスは、日本に比べ人口動態に勢いがあるとはいえ、大都市における高齢者の孤立の問題に直面せざるを得ない。この討論会では、具体的な事例をもとに、人口の高齢化に、都市と生活様式をどう適応させるかを考える。
このラウンド・テーブルでは、都市近郊における、自立性を失いつつある高齢者の終の棲家に関する問題を提起する。地方自治体とシニア層の近親者に起きるジレンマについても考えたい。:予防的見地から、高齢者向けの施設への転居を勧めるべきなのか、あるいは、移動の不自由さ、公共交通へのアクセスの困難、自宅で介護する人手の必要性などの問題を抱えつつも、彼らの希望に沿って現在の住居に留まらせるべきなのか。シャポン氏と園田氏がこれらの問題をフランスと日本の地域に根ざした視点から考える。


プロフィール

ピエール=マリー・シャポンは、景観地理学者、社会学者、また、ジャン・ムーラン ・リヨン第三大学環境・都市・社会研究所共同研究者。「年長者友の街」研究所所長。2016年3月まで世界保健機構「年長者友の街」プログラムのフランス代表を務めた。

明治大学 建築学科 教授園田 眞理子 氏専門は建築計画学・住宅政策論。「福祉先進都市・東京の実現に向けた地域包括ケアシステムの在り方検討会議」副委員長。一般社団法人「移住・住みかえ支援機構」理事。主な著書に『世界の高齢者住宅‐日本・アメリカ・ヨーロッパ』(日本建築センター)など。

【司会】ソフィー・ビュニク (日仏会館・フランス国立日本研究所(UMIFRE19フランス外務省・国立科学研究センター)研究員) 専門は地理学、都市計画。研究誌「Ebisu」共同編集長

【主催】在日フランス大使館/アンスティテュ・フランセ日本、日仏会館・フランス国立日本研究所
日本語とフランス語、同時通訳

* 日仏会館フランス国立日本研究所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページからの申込みが必須となります。