2019年12月19日(木) |
「バンド・デシネをフランス語で読む」第7回レポート11月29日(金)15時からと18時半からの2回に分けて、日仏会館図書室読書会「バンド・デシネをフランス語で読む」第7回をを開催しました。使用したテキストは同じものです。 今回、訳読の対象となったのは冒頭から10ページ分。いつも通り、基本的には参加希望者に事前にテキストを渡し、予習してきてもらいました。当日その場で当てられた箇所をひとり1~数コマ単位で訳してもらい、必要に応じて文法事項や背景情報をみんなで補足し合いました。 ページ数も各ページの文字数も決して多くはなかったのですが、昼と夜、どちらの回についても、1時間ちょっとかけてちょうど訳し終えることができました。今回の作品については今まで読んできたどの作品にも増して若者言葉が使われている印象で、その点にとまどった参加者が多かったようです。読んで意味を理解する分には問題なくても、それを日本語に翻訳する際に難儀するということが、特に強く感じられました。 また、登場人物同士で話題になっている事柄が、暗示されているだけで読者に詳しく説明されておらず、うまく訳読できないという箇所もいくつかありました。 CURLYやBANGAといった商標に関しては、知っていれば何の問題もありませんが、知らない場合、一般の辞書では調べることはできません。現代を舞台にした作品を訳読するに当たって、インターネット検索が有効であることを如実に示すケースです。 今回扱ったテキストは、今までこの読書会の中で扱ってきた作品の中でも特に生きたフランス語に接することができる格好の教材だったと言えるのではないかと思います。 今後も引き続きさまざまなバンド・デシネを読んでいきたいと思います。 |
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