Maison Franco-japonaise: 日仏会館 日仏会館・フランス国立日本研究所(Umifre 19 フランス外務省・国立科学研究センター)

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2024年1月12日(金)のイベント

汚染された世界のための生活実践:放射能に学ぶ


使用言語:フランス語 (通訳付き)
日時: 2024年01月12日(金) 18:00〜20:00
場所: 601号室
講演者: ソフィー・ウダール(日仏会館・フランス国立日本研究所)セシル・浅沼=ブリス(フランス国立科学研究センター研究員、日仏会館・フランス国立日本研究所協力研究員)

ソフィー・ウダールとセシル・浅沼=ブリスの両研究者は、それぞれが福島で行った調査をもとに、自ら目撃した生活状況から放射能について学んだことについて議論する。まずソフィー・ウダールが、フクシマ原発事故の後、「低線量(とは言っても被曝に変わりはないが)」の放射能で汚染された場所にとどまった人々への調査とそこで得た実体験の報告から始める。一方、セシル・浅沼=ブリスは、住居環境の放射能汚染によって避難を余儀なくされた人々との関わりをもとに論じる。この特異な場所から、2人の研究者は、全く異なるが補完的なアプローチを辿り、震災後に「再建された」ものは何かを理解しようと努める。

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ソフィー・ウダールは、フランス国立科学研究センター(CNRS)人類学者、フランス国立日本研究所研究員。科学技術に関心を持ち、日本における近代の建築方法や地方の近代化の実践、創造と革新をテーマに調査を行っている。「La cour des miracles. Ethnologie d'un laboratoire japonais  奇跡の法廷 ―ある日本の研究室の民族学」(2008年)、「Kuma Kengo. Une monographie décalée 隈研吾 ズレたモノグラフ」(2009年)、「L'universel à vue d'œil  一眼でわかる宇宙」(2007年)。2012 年、彼女は福島原発事故後の生活に関する新しい研究を開始し、この問題に関して、数人の社会科学研究者、アーティスト、映像作家を集めたハイブリッド集団 「Call It Anything」 の創設に貢献し、トラブル、被害地域、放射能、既存のものの再構成などのテーマで実験的に活動する (http://www.f93.fr/fr/project/11/call-it-anything.html)。 現在、彼女はフランスはコタンタンのラ・アーグと青森県六ヶ所村に研究範囲を広げ、被曝地域についての考察を続けており、この2箇所が類似物として捉えられるという仮説を立てている。

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セシル・浅沼=ブリスは、フランス国立科学研究センター(CNRS)東京事務所研究員。オリヴィエ・エヴラール(CEA)と共に、CNRSの国際共同研究プログラム「Mitate Lab. 福島原発事故の影響に関するポストフクシマ研究」を主宰。都市計画と人文地理学の2分野を専門とし、福島原発事故の影響や都市建築物の生産の根底にある論理について多くの記事を執筆。著書:Un siècle de banlieues japonaises, à l'apogée de la société de consommation(日本の郊外の100年、消費社会のピーク)』(2019年、メティプレス社)。『Fukushima, 10 ans après. Sociologie d'une catastrophe(フクシマから10年 ―災害の社会学)』(2021年、人間科学出版社)。

【講師・ディスカッサント】ソフィー・ウダール(日仏会館・フランス国立日本研究所)、セシル・浅沼=ブリス(フランス国立科学研究センター研究員、日仏会館・フランス国立日本研究所協力研究員)
【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所

* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

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